2006年04月12日

スハマソウ (1) 林の中に静かな浜辺

スハマソウ (州浜草)
キンポウゲ科ミスミソウ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 2月、3月 森林、山地 (林内、崖、急斜面)
千葉県評価:要保護
ウ.jpg 
 
1.種類の同定

 あれれ、まずこの花の名まえ探しからスタートです。
 早春の山道でこの花の写真を撮っていると、ハイキングしている人達に出会います。その方達がこの花を見て言うのは、『スハマソウ』『ミスミソウ』『ユキワリソウ』と3種類もあります。さてこの花の名まえはどれなんでしょう?

 『ユキワリソウ(雪割り草)』とは、早春、雪解けを待ちかねたように花を咲かせる植物をそう呼ぶとのことで、『スハマソウ』『ミスミソウ』もそのひとつです。他にイチリンソウやニリンソウなどもそう呼ばれるそうで、スプリングエフェメラルと呼ばれる植物と同じような感じでしょうか。ということで、『ユキワリソウ』と呼んでもいいのですが、植物の種類の名まえではありませんでした。
 『ミスミソウ(三角草)』『スハマソウ(洲浜草)』は同じキンポウゲ科ミスミソウ属であり、似た花です。見た目の違いは葉の形にあります。『ミスミソウ(三角草)』は名まえからわかるように、葉の形が三角で、先がとがるのが特徴です。一方『スハマソウ(洲浜草)』は三角ですが、先はあまりとがらない。この花どちらでしょう。上の写真では、ややとがっているようにも見えます。もう一枚画像を載せます。
 下の写真を見ると、葉の先はあまりとがっていません。なので、『スハマソウ(州浜草)』でいいでしょうか。
ウ葉.jpg
 
 最後に、千葉県のことは千葉県に聞け!ということで、『千葉県植物誌』を読んでみると、『スハマソウ』が正解でした!パチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)o。千葉県には『ミスミソウ』はいないそうです。

2.名まえの由来
 仲間の『ミスミソウ(三角草)』は葉の形に名の由来がありましたが、『スハマソウ(州浜草)』も同じです。葉の形がお祝いの料理や飾り物を載せる島台の州浜、もしくは家紋の州浜紋に似ていることからだそうです。州浜とは、三角州など浜辺にできる島形の州のことです。
 州浜台と言われてピンと来ませんでしたので、インターネットで検索し、画像を見て納得しました。これはここに載せられないので、もうひとつの州浜紋の図案を載せます。これで、なるほどと思えるのではないでしょうか。
 それにしても風流な名まえです。林の中に静かな浜辺が広がっていました。これでようやく今日のお題につながりました(^。^)
州浜紋.gif
          州浜紋
 

3.葉について
 名まえの由来が葉にかかわるものだったので、ついでに花の説明の前に、葉の説明を。
 スハマソウは常緑なので、葉は1年間つけたままに過ごします。そして、早春、花が咲くと新しい葉を芽生えさせ、古い葉と交代します。上の写真では、去年から頑張ってきた広げられた葉と、新しく芽生えた葉が写っています。暗いのでちょっとわかりづらい?地面近くで1年間広げているため、葉は結構厚くてしっかりしています。
従って、地上部が夏に消えないため、スハマソウはスプリングエフェメラルではないのです!そうなんだ‥。あらら。。

 
(←クリック)は花が主役です〜(;^_^A アセアセ・・・。
posted by ふらり at 21:47| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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