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コセリバオウレン (小芹葉黄連)
キンポウゲ科オウレン属
5.花
やっとメインの花です!(^^)!。
お花のアップです。まず出会ったのは純白の花でした。このように、一本の花柄から枝分かれして複数の花をつけます。これってキンポウゲ科の他のスプリングエフェメラル(春の妖精)の花とは違う特徴ですね♪たくさん見えるのは雄しべです。花の中心までぎっしり!‥ってことは、雌しべがない!おかしいですね。雄花でした。実はコセリバオウレンは図鑑には雌雄異株と書いてあり、上の花は雄花になります。花の大きさは約1cmと小さいですが、近づくと雄しべの葯の白色と花びらの透き通るような白さの対比が、噴水のように豪華でした。
雌花を見つけました!雌しべもそろったので、花の部分の説明を載せました。一番大きいのは萼片で5枚です。図鑑では5〜7枚でした。その内側にあるのが花弁です。右の画像では花弁は9枚ですが、図鑑では8〜10個でした。花弁がはっきりあるのは、キンポウゲ科の他のスプリングエフェメラル(春の妖精)の花とは違う特徴かな。上の雄花で『花びら』と書きましたが、萼片と花弁の両方になります。
雌花ですが、雄しべもちょっとついていました。雌しべは不思議な形ですが、紫褐色です。
雌しべが紫褐色でないものもありました。この花はもう萼片や花弁は落ちてしまっています。雌しべを一つ一つよく見ると、凹みがあります。凹みというよりは、葉を真ん中で折り曲げて丸めた感じ、または枝豆を少し開いた感じといったらよいのでしょうか。『身近な植物から花の進化を考える』によると、花の各器官は元々葉からできているそうですが、コセリバオウレンの雌しべ(子房)は葉の形がよく残っているものだそうです。
当日は気温10℃以下で撮影していると手がかじかんで、ぶれた写真ばかりでした((+_+))。こんな寒いのに、しかも咲いているのは日陰で、虫なんて来るのかなあ。もちろん当日は会いませんでしたよ。他の花もほとんど咲いていませんでしたので、満開なのはこのコセリバオウレンだけ。ちゃんと受粉できるのでしょうか。心配になりました。千葉県のスプリングエフェメラルとしては、コセリバオウレンが一番早く咲くのではないでしょうか。だから、まさしく『千葉県に春を告げる花!』です。でも林の中でひっそりと咲くので、誰も気づかないかも(^_^;)。
珍しい可愛い花達を見ることが出来嬉しいです。ちょっぴりお勉強も出来て(*^_^*)
楽しみにしています。