2006年04月24日

ツヤスミレ 良いなまえをいただきました。

すみれの最初の記事はこちら(←クリック)です。 
 

ツヤスミレ (艶菫)
スミレ科スミレ属 タチツボスミレの1品種
 
私が出会ったのは‥千葉県 3月 海辺(近くの林縁)
 
千葉県評価:一般(タチツボスミレとして)
 ツヤスミレ全体.jpg
 
 私の印象の中で千葉県で出会う順の早いものから載せていくことにしました。ただし、冬の間咲いている『タチツボスミレ』や『コスミレ』も、私の印象の中での順番なので少し後ろにしました。
 さて、千葉県で『春』一番最初に出会うことのできるすみれはなにかなと考えるとこの『ツヤスミレ』です。実は『ツヤスミレ』は『タチツボスミレ』の1品種(変異)なので、どうしようかなと思いましたが、せっかく名まえのついた花なので、晴れて1ページを飾ることになりました(*^^)v。
 
1.名の由来

 上の画像を見ていただければ、すぐにわかるかと思いますが、葉に艶(つや)があるからだそうです。今日のお題のようにいい名まえですね。野草を見ていると、ついつい花ばかりに夢中になってしまうのですが、葉もよく見るとおもしろいものです。上の画像を見ると、葉が厚手であまり大きく展開していないところが、薄焼きせんべい(^_^;)ではないですが、かわいいです。
 先ほど申しましたが、『ツヤスミレ』は『タチツボスミレ』の1品種で、いわゆる海岸型と呼ばれるものです。同じすみれの仲間では、『スミレ』の海岸型で『アツバスミレ』というのも出会ったことがあります。ほかの植物でもそうですが、海岸型というか海岸近くに暮らしている植物には葉が厚手のものが多いようです。ぱっと思い浮かんだだけでも『ハマヒルガオ』『イソギク』『テリハノイバラ』など。
 ハマ(浜)〜とつく植物は多いですね。住んでいる場所そのままです。
 イソ(磯)〜も同じく住んでいる場所から来ているのでしょう。
 アツバ(厚葉)〜は、葉が厚いという意味です。
 テリハ(照り葉)〜は、これも葉の様子を表したもので、ツヤ()と同じ意味だと思います。
 さて、『ツヤスミレ』はこの中でもいい名まえをいただきましたね。次の項目の出会った場所でも書きますが、咲いていた場所は草地、林縁だったので、『ハマスミレ』『イソスミレ』とはならない。それに図鑑『日本のスミレ』によると、『イソスミレ』は別に名づけられた花があるそうです。ただ日本海側なので出会ったことはありません。

 『ツヤ()』と同じ意味の『テリハ(照り葉)タチツボスミレ』でもいいと思うのですが、これも!すでに他のすみれに名づけられていました。『テリハタチツボスミレ』も日本海側なので、出会ったことはありません。
 ということで、名づけるものがなくなって『ツヤ()〜』になったの??そこで、図鑑『野に咲く花』『山に咲く花』『高原に咲く花』で、『ツヤ()〜』が最初につく花は他にないのか見てみると‥、すごい、他にはありませんでした。『ツヤ()〜』は『ツヤスミレ』だけ(*^^)v v(^^*) ヤッタネッ!
 ‥‥でも同じく海岸に暮らしている『ツワブキ』の説明を読むと、字は『石蕗』なのですが、由来は葉に光沢があるフキの意味の『艶蕗』がなまった!とのこと。確かに大きな葉はつやつやしています。ということで、他にも『ツヤ』を使っている花も一応いましたが、それでも『』という漢字を戴く花はこれだけだ!自慢しましょう(*^_^*)。
 
2.出会った場所
 海岸崖の上の芝生の奥の林縁に咲いていました。下の画像は横から撮ったのですが、こんな感じに林縁に並んで咲いていました。林縁といっても前は芝生なので、日当たりは良く、崖の上なので直接海風に吹かれる場所です。林から離れられないところは『タチツボスミレ』そっくりです。
ツヤスミレ横.jpg
 

3.葉について
 花がメインじゃないの?まあそうなんですが、『ツヤスミレ』の花は基本の『タチツボスミレ』と変わりませんし、ここは特徴のある葉っぱからどうぞ。

 上に書きましたが、海岸に暮らしている植物は葉が厚く、光沢があるように変化しているものがあります。さてなぜでしょう。海岸で思いつくのは強い日差し晴れ、強い海風台風(←これは強すぎ)です。さて、ドライブで海に行ったとき、気になるのは、
 @強い日差しからの紫外線(お肌の大敵!)
 A日差しと潮風によるのどの渇き(乾燥
 B潮風と海水のによるお肌のひりひり    です。
 最後のBは古事記に載っている稲羽の素兎(しろうさぎ)でも、海水と海風に吹かれて肌が傷ついた素兎(しろうさぎ)を大国主命が真水で洗いなさいと教えてあげたように、はお肌をひりひりさせますね。
 私たちにもこんなに影響のあることなのですから、植物にも影響があるだろうし、ず〜っと海辺に生きている植物にはそれに対応した何らかの変化があっても良いような気がします。
 @紫外線:葉はもともと光合成のために太陽の光が必要ですが、強すぎるのも葉自体を痛めてしまうのかもしれません。私たちは日焼け止めなどを塗りますが、植物はお店まで歩けないので買えません(^。^;)。そこで、『照り葉、艶』なのでしょうか。これは葉の表層にワックスのようなものができるからだそうです。ただし、このワックスのようなものは海辺の植物にだけあるものではなく、どの植物にもあるそうですが、海辺の植物はそれを、厚く?したということなのでしょうか。『ツヤスミレ』のワックスはSPFどれくらいなんでしょうね。

 A乾燥:冬の手荒れなど肌が乾燥している場合、クリームを塗りますが、これって、@で書いたワックスのようなものですよね!つまり水分の蒸発を防ぐ効果があるわけです。また、乾燥した地域に生きている植物といえばサボテンちゃんです。この特徴としては、葉が針のようになっているのと、茎が太く葉の代わり?のようになっています。ここからわかることは、乾燥を防ぐために、表面積を少なくしているということです。つまり、水分が蒸発する表面積を少なくして、逆に水分を蓄えられるように体積を増やしています。なるほど、葉が厚くなるのは、水分を蓄える乾燥対策なのですね!
 B:塩分は植物にはどういう影響を与えるのでしょう。これは良くわからないので、インターネットで検索してみました。すると、下記のサイトにこう書かれてありました。
 引用サイト:
http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/index.htm
 引用内容『根の周りの水分が減少したり,塩分の濃度が高くなって浸透圧が高まり水ポテンシャルが低くなりますと,葉に十分な水分が供給されなくなり気孔は閉じてしまいます。』
ということでした。つまり塩分があると、水分を吸収できなくなるのですね。そこでAの乾燥と同じような対策が有効になります。つまり水分の蒸発を防ぐように葉を厚くすることです。確かにこれはどちらかというと、積極的な対策ではありませんが、直接海水に浸るような場所に住んでいるわけではない『ツヤスミレ』にとっては、この対策で十分なのでしょう。
 
 
これで、『ツヤ()〜』の目的がわかりました(^_^)v。

4.花について
 ツヤスミレ花.jpg
 ようやく花です。と言っても、基本種の『タチツボスミレ』と変わりませんので、軽くいきましょう。すみれの仲間は奇形を除き、花びら(花弁)は5枚です。花の色は薄紫で、少しアピールに欠けるかなあ。
 匂いはありませんでした。
 
5.終わりに
 『ツヤスミレ』は葉がかわいいので、観葉植物!です。でも葉がすぐ枯れてしまうからだめか。。同じ海岸に住んでいる植物でもイソギクやツワブキなんかはよくお庭にも植えられています。これも葉が見栄えするからでしょうね。
 さて、『千葉県植物誌』を見ると、『ツヤスミレ』は載っていません。同じ『タチツボスミレ』の品種である『オトメスミレ』などは『タチツボスミレ』の項の中で記載されています。そして気になったのは、別に『シチトウスミレ(七島董)』というすみれが記述されていることです。これも『タチツボスミレ』に似ており、『葉に光沢があり、葉や托葉が大きい。伊豆諸島が中心で千葉県海岸に生えまれである。』と書かれています。あれ??これって『シチトウスミレ』?ここまで説明しておいて、最後にひっくり返す?
 よくわからなくなってしまったので‥
 つづきはまた〜で引っぱって今回おしまい!逃げろ〜ε=ε=ε=ε┏(●´Д`●)┛。
posted by ふらり at 06:03| 千葉 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | すみれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ツヤスミレは私も見たことがありますが、こんなにきれいなのはありませんでした。それによく特徴を捉えた画像だと思います。
Posted by onjo at 2006年04月24日 16:27
onjoさん、こんばんは。ツヤスミレと言ったものの、なんとなく不安(*^_^*)。でもとりあえず、おいといて次はアツバスミレの予定です。
Posted by ふらり at 2006年04月24日 19:12
ツヤスミレ・・かわいいですね。スミレって一種類じゃなかったんだあ・・としみじみ。
実際見たらもっともっと可愛いんでしょうね!
艶々してるからツヤスミレ??薄紫色が本当きれいで可憐です。今度私も探してみますね。次回も楽しみにしています!!
Posted by チョコレート at 2006年04月24日 19:27
チョコレートさん、ありがとうございま〜す。葉が艶々しているからツヤスミレでした。同じ花の色をしたタチツボスミレなら、林の近くでたくさん見られると思いますよ。
Posted by ふらり at 2006年04月24日 19:54
色々種類がある中で ツヤスミレ気に入りました。綺麗です。

今度はどんなスミレに出会えるか楽しみです。 
Posted by あじさい at 2006年04月27日 22:19
あじさいさんありがとうございます。ツヤスミレは結構地味だと思うのですが、葉がかわいいので、お庭にはいいのかもしれませんね。それにしてもいい名まえです。
Posted by ふらり at 2006年04月27日 22:49
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