2006年04月30日

カヤラン (1) 見上げると天使が舞い降りて

ふと見上げると、天使が舞い降りてきました。それは楽園へのいざないでした。
 
カヤラン (榧蘭)
ラン科カヤラン属
 
私が出会ったのは‥4月 公園、寺社、街中 (木の上)
カヤラン全体.jpg
1.名まえの由来
 葉が針葉樹のカヤの葉に似ているから。私はカヤの樹を意識して見たことがありませんが、インターネットで検索した画像を見る限り、なんとなくモミの樹の葉に似ていました。
 
2.出会った場所 
 今日なんとも不思議な花に出会いました。お寺の大きなイヌマキの樹を下から見上げると、枝に黄色いものが見えました。イヌマキの花?ではありません。ランの花でした。高さは地上5m以上ある場所でしょうか。もちろん手を伸ばして届きません。私のカメラでは、精一杯ズームしてこの程度の画像でした。
 イヌマキの樹をぐるりと観察すると、面白いことがわかりました。カヤランの花がついている枝は、陽の光が当たりやすい方向に伸びている枝だけで、また手の届く程度の低い枝にはありませんでした。今回掲載している画像は、見上げて上を向いて撮影しています。なので、画像が若干ぶれてしまっています。すみません<(_ _)>。
カヤラン説明.jpg
3.どうやって生きているのでしょう。
 上の画像を見ると、カヤランの花と葉はイヌマキの枝から吊り下がっていました。葉両側についているのでモミの樹じゃかなったカヤの樹の葉に似ていないことはないかな。また、左の枝にはつぼみがついていました。左のつぼみの株、右の花の株からはそれぞれ細い紐のようなものが伸びてイヌマキの枝にからんでいます。これは根でした。根の力で高い樹の上にしがみついているのでした。このように樹の上で暮らしている植物を『着生植物』というそうです。
 さて、樹の上でどのように暮らしているのでしょうね。眺めはいいし、いい暮らしだなあと思いきや、どうもそうではないようです。樹の上には水や養分を含む『土』がありません。どうしましょう。。
 「はい!着生しているイヌマキの枝から養分を吸い取って暮らしています。」
 →「はずれ(_ _。)・・・。それはきのこのような『寄生』ですね。『着生植物』は場所は借りていますが、養分までは横取りしません。自分で何とかしています。」
 「はい!実は根を下の土まで伸ばして、普通に土から水と養分を摂っています。」
 →「はずれ(_ _。)・・・。それはどちらかと言うと『クズ(葛)』のような「つる性植物」ですね。カヤランのような『着生植物』は根を下までは伸ばしません。」
 どうしましょう。。
 正解は、雨や霧、露などで樹の枝を水が伝うときに水分を吸収し、樹の樹皮などが古くなり分解された栄養を取り入れているのでした。結構大変ですね。雨や霧なんて、熱帯雨林のようなジャングルならよくあるかもしれないけど、千葉県では特に冬は乾燥します。よく生きていますね〜。乾燥に耐えるため、水分を蓄えるために葉が厚くなっているそうです。おや、『ツヤスミレ』と同じですね。
カヤラン花のコピー.jpg
 それにしても、カヤランの葉って、偶然にもイヌマキの葉にそっくりですね。花が咲いていなければ、そこにカヤランがあるなんて気づかないだろうなあ。
 次に、『着生植物』ってなんで『着生』したんでしょうね。上で述べた水分や養分の摂取しずらさという欠点を忘れるほどのいいことがあるのでしょうか。ここからは想像です。『着生』の特徴は高い場所ということです。高く登ったのは「陽の光」を求めたからでしょう。植物にとって「陽の光」とても大切です。光合成のエネルギーですものね。木々の生い茂る森林に住む野草にとって、生長のための「陽の光」をどうやって獲得するかは大きな問題で、工夫が必要です。
 たとえば、カタクリやアズマイチゲ、『コセリバオウレン』など、「スプリング エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる野草は、春早く、まだ木々が葉を出す前、陽の光が地面まで届くころに一斉に葉を展開し、花を咲かせます。そして、木々の葉が地面を覆ってしまい陽の光が届かなくなるころには、花どころか葉も落としてお休み状態に入るのです。そこまで徹底していなくても、『スハマソウ』『マキノスミレ』『ヒナスミレ』『キンラン』など春いっせいに花を咲かせる野草は、同じような生き方だと思います。これらの野草は森林といっても、秋に葉を落とす「落葉樹林」の林床に暮らしています。一方、イヌマキのように一年中葉を落とさない「常緑広葉樹林」の場合、春も林床(地面)には陽の光が届かず暗いため、「落葉樹林」でできた作戦が使えません。そこで、陽の光を求めて上へ上へ。他人(樹木)の力を利用して高い場所へとは頭がいいですね。
 ここまで書いていて、ふと思いました。どうやって上に登ったのだろう。つる性植物なら自力でがんばるからわかるのですが、この子達は‥。自分でだめなら、子供かな。。種を飛ばしますか。タンポポみたいに。かな〜り偶然性が必要だけどなあ。しかも飛ばすとなると、種は小さくなるので持参金(栄養)も少ないから、育つのに苦労するね。つる性にしとけばよかったのに。。う〜んどうなんでしょう。ランの仲間の種って見たことないなあ。これで正しいのでしょうか。ご存知の方教えてくださ〜い。
 
長くなったので、つづき(←クリック)はまた明日。っともう明日じゃん!
posted by ふらり at 00:25| 千葉 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
居場所は借りるが飲み食いは自分で…。というカヤランの生き方に敬意を表します。
Posted by onjo at 2006年04月30日 07:18
GWなのでもしかして楽園に行かれたのでしょうか??と思うほどかわいらしい花ですね。なんだか心が温かくなるような・・はじめて見た花ですが、私はこの花・・好きです!!かわいい!!!!
これから町を歩くときもっと周りをよく見て、季節の花に出会いたいです!!
Posted by チョコレート at 2006年04月30日 07:52
可愛い花ですね。

慌て者なので名前を見たとき「カラヤン」と見て「えっ」と・

「カヤラン」でした(^^ゞ

今度はどんな花に出会えるか楽しみです。
Posted by あじさい at 2006年04月30日 09:28
チョコレートさんこんばんは。ランの花はかわいいですね。それが木の枝から垂れ下がっているなんて、なんと言う演出でしょう。気に入っていただける花を紹介できてうれしいです!ありがとうございます。町を歩きながら季節を感じてみてくださいね。
Posted by ふらり at 2006年04月30日 20:39
あじさいさん、こんばんは。カラヤンとは教養が深いですね!やっぱりランは人気がありますね〜。
Posted by ふらり at 2006年04月30日 20:41
onjoさんこんばんは。飲み食いは自分で。そうですね。よく考えた戦略だと思います。それにしても、落葉樹林、常緑広葉樹林と、住む環境に合わせて進化していることがよくわかりました。
Posted by ふらり at 2006年04月30日 21:38
カラヤン、ほんとにどうしてそこに生えているか??不思議ですね〜それにしてもズルカシコイのではいのでは・・
Posted by おとと at 2006年05月02日 18:16
おととさん、ありがとうございます。ズルガシコイけど、考えたな〜ってね。
Posted by ふらり at 2006年05月02日 20:26
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