2006年05月17日

ヘビイチゴ (2) ほんとはおいしいのかな(*^_^*)

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
今日の主役は?
ヘビイチゴ (蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属
 

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5,6,10月 水田周り、林縁
千葉県評価:保護留意

ヘビイチゴタ全体.jpg
1.花が終わったら?
 今日はいきなり花が終わってからのお話です。お花の話はこちら(←クリック)でね。
ヘビイチゴ花の後.jpg
 上の画像は花びらが散った後です。真ん中のオレンジ色が雌しべのかたまり、その周りに雄しべ、そして、基部がレモン色に染まった5枚の葉のようなものが萼片です。萼片は花が散った後も開いていました。
 ところが! さて下の画像、左右どちらが本物でしょう?
ヘビイチゴタ1.jpg
 花が散ってしばらくしたのを見ると、なんとあつあつの小籠包(ショウロンポウ)が!(^。^;)。
ではなくて、萼片がぴったり閉じてしまっていました。一方副萼片は開いたままです。おもしろいですね。ちょっとびっくりです。花が終わってもう一度驚かせるなんて、なにが出てくるのでしょう〜。じゃらじゃらじゃら〜〜〜ジャンるんるん
ヘビイチゴタ2.jpg
 かわいい頭?がのぞいてきましたよ(*^_^*)。赤い果実ができていたんですね!それにしても、萼片は花が咲くときに開いて、花が終わったらいったん閉じて、果実が熟したらまた萼片をもう一度開くなんて、おもしろいなあって今年になってはじめて気づいて感心感心です。
もうちょっと経つと‥
ヘビイチゴタ3.jpg
2.実について
 みんな見たことありますよね。これが『ヘビイチゴ』です。このように拡大して見ると、普通の苺とはずいぶん違うのに気づきます。苺というよりは、イチゴ味のグミのような感じに見えます。表面にたくさんついているのが「痩果(そうか)」と呼ばれます。「痩果」つまり痩せた果実ということで、果肉がなく硬い果皮で覆われているそうです。なので、この赤い全体は何かというと「偽果」だそうです。う〜んよくわからん。
 実はこの赤い実が『ヘビイチゴ』『ヤブヘビイチゴ』のトレードマークというか、大きな特徴です。同じような花を咲かせる『キジムシロ』などにはありません。赤い実は上の画像のように直立しますが、これも特徴です。そして、「痩果」は出っ張っていて、一粒一粒をよく見ると凹凸があることがわかりました。
ヘビイチゴタ4.jpg
 ちょっとおひとついかが?割ってみました。中はちょっとした空洞もあるようで、ふにゃふにゃで、やわらかいものです。
さあて、今日のお題「ほんとはおいしいのかな?」です。半分口に入れてみました〜。
結果、甘くないどころか、無味というかちょっと苦いというか(+_+)。。やっぱり『ヘビ!イチゴ』、というか蛇も食べないよ〜。一体なんでこんな赤い実をつけるのかね〜。鳥もこの味じゃあ食べないと思うけど。。この『ヘビイチゴ』今までどのくらいの人が口に入れたんだろう?多分相当多いだろうなあ。でも何度も口に入れる人はいないだろうなあ(-_-#)。。。

 図鑑「野に咲く花」によると、『ヘビイチゴ』の赤い「偽果」は海綿質であると書かれていました。なるほど、ふにゃふにゃでした。そして上の画像のように割っても水分が出ません。お店で買ったイチゴを思い出してみましょう。さくっとかじると身がいっぱい詰まっていますね。そしてジューシーです。この辺が『ヘビイチゴ』とずいぶん違います。この違いが甘みがない原因のような気がします。(5/25、onjoさんのコメントからちょっとだけ追記しました。)
 
3.まとめ
 今日出てきたヘビチゴの特徴は
D花の後に赤い実ができるが、直立する。
E赤い実についている細かいものを「痩果」と呼ぶが、これは「偽果」より出っ張っていて、表面に凹凸がある。
 ということでした!
 
4.おまけ
 前回の記事に寄せていただいたSAKURAさんのコメントに登場した食べられる!野いちごに『シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)』があります。
シロバナヘビイチゴ1.jpg
 残念ながら千葉県では出会えないと思います。私は山梨県の山の中腹の草地で出会いました。葉は『ヘビイチゴ』と同じ3枚葉です。花は『白花』で、花びらの枚数は『ヘビイチゴ』と同じ5枚です。これですぐ見分けがつきますね。
 実はこれこそいちご!上の『ヘビイチゴ』の実とはだいぶ違いますね。違いは
・萼片と副萼片は同じような形をしている。
・実は下を向いてみのる。
・細かくついている「痩果」の部分はへこんでいる。
そして最大の違いは!
◎甘くてとてもおいしい(~0~)。
 近くにあったらな〜って花ですね。
 実は甘くておいしいイチゴはもうひとつ
ノウゴウイチゴ.jpg
 『シロバナヘビイチゴ』にそっくりですが、ノウゴウイチゴ(能郷苺)』という花もあります。こちらも千葉県では出会えず、尾瀬で実に出会いました。花はまだであったことがありませんが、白い花で花びらが8枚あるそうです。葉が『シロバナヘビイチゴ』よりもかわいい感じでした。
 実は『シロバナヘビイチゴ』とまったく同じで、まさしくイチゴ!ついついうれしくて、こんなに集めてしまいました〜。7月なのに高原で「いちご狩り!」こんなに小さいんですよ〜。でもひとつひとつはとっても甘いの〜。。っとここではこんな採集はだめだったのでしたね。すみませんm(__)m。
 『シロバナノヘビイチゴ』も『ノウゴウイチゴ』も『ヘビイチゴ』とは同じバラ科ですが、その下の「属」が異なり、オランダイチゴ属です。似たような名まえなのにね。じつは、私たちが食べているいちごも同じオランダイチゴ属の改良品種なんです。だから、こちらはおいしくて、『ヘビイチゴ』は‥。
 
5.おまけのおまけ
 ということで、もうひとつおまけ。最後のお花はなんという名まえでしょう?
章姫花.jpg
見た目は『シロバナノヘビイチゴ』にそっくりですね。真ん中にちゃ〜んとイチゴの元になる雌しべのかたまりが見えます。 
 
じゃあヒント! 2月に千葉県の館山で出会いました!おいしかったよ!あれ?『シロバナノヘビイチゴ』って千葉では出会えるの?!
 
さあわかりました?答えはこちら!
章姫タ1.jpg
 正解は、館山のいちご狩りセンターで出会った、『章姫(あきひめ)』という品種でした〜(^▽^;)。
上の『シロバナノヘビイチゴ』に花も実のつき方もそっくりですね。萼片と副萼片、つまり「へた」ですが、『シロバナノヘビイチゴ』と同じように同じような細い形です。もちろん味も保証つき!ただし有料です。
  でも、いちご狩りで花の写真撮っている人って‥。。この記事、来年の冬のいちご狩りシーズンにまたつかえそう〜。

 さて、次回(←クリック)はまたまた花びら増やそう!のコーナーです。
posted by ふらり at 21:52| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ふらりさん、こんばんは。
あ〜っ!ヘビイチゴを召し上がられたのですね♪
毒がないのは分かっていますが、私は恐くて試していませんでした。
苺は好きで、毎年、苺狩りに行くほどなのですが…。
ヘビイチゴは…、ふらりさんが味見してくれたので、私も食べたつもりになっておきます(笑)

花の後、萼片が一度閉じるのには、まったく気づいていませんでした。
よく見てみるとおもしろいものなのですね。
Posted by moto at 2006年05月18日 00:18
私は、ノウゴウイチゴをどこかで見た覚えがありますが、何かイチゴ独特の香りがしたような気がします。ヘビイチゴは香りはいかがでしょうか。
Posted by onjo at 2006年05月18日 07:06
motoさん、ありがとうございます。
ヘビイチゴ、子供のころから何度か食べていると思うのですが、まったく印象に残っておらず、このブログのために、またかじってしまいました〜。でもやっぱり無味。。だから印象に残らなかったのかあと今更ながら気づきました。
萼片玉手箱は今まで私も気づきませんでした。このブログのおかげです。
Posted by ふらり at 2006年05月18日 20:25
onjoさん、ありがとうございます。ヘビイチゴは花も実も香りがありません。見た目に相当自信があるのでしょう〜。
Posted by ふらり at 2006年05月18日 20:27
ふらりさん蛇イチゴ色々特徴がありますね、花びら5枚に萼片は10枚有るのですね、その5枚が実を熟すのを守るのですね、食べた事はないけれど、家のワイルドストロベリー食べてみましたが・・
イチゴの味しましたが甘くは無かったですよ〜
そうか〜種だと思っていたのが実とは知りませんでした。
Posted by おとと at 2006年05月19日 23:25
おととさん、ありがとうございます。
苺は実でもなくて、『花床』というのが大きくなったものだそうですが、私はいまいち理解していません。
ワイルドストロベリーは甘くないのですか。見た目は甘そうですけど。やっぱりワイルド!だから、渋いのかな(^_^)。
Posted by ふらり at 2006年05月20日 07:52
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。