2006年05月24日

ヤブヘビイチゴ 藪をつつかなくても出会うことができました。

今日の主役は『ヘビイチゴ』との関連で
ヤブヘビイチゴ (藪蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5月 林縁、林床
千葉県評価:保護留意
ヤブヘビイチゴ全体.jpg
1.名まえの由来
 手持ちの図鑑には書かれていませんでしたが、藪に生えている『ヘビイチゴ』(←クリック)という意味でしょう。なので、ことわざの「藪蛇」とは関係ないのでした。
 
2.出会った環境
 ここからは同じ仲間の『ヘビイチゴ』と比較しながら書いていきます。『ヘビイチゴ』の記事はこちら(←クリック)です。ご参考にどうぞ。
 さて、『ヤブヘビイチゴ』は林縁や藪の林床で出会いました。『ヘビイチゴ』と一緒に出会った場所でのそれぞれの環境は以下のようでした。
@谷津と里山
 田んぼのあぜや、農道沿いの明るい林縁など、やや湿った環境では『ヘビイチゴ』にたくさん出会うことができました。一方、谷津から里山の中へ入っていく林道の入り口付近には『ヤブヘビイチゴ』に出会うことができました。
A房総風土記の丘
 やや日陰の湿った平地には『ヘビイチゴ』が咲いていました。一方、ややまばらな林の林床に咲いていました。
 
 このように『ヤブヘビイチゴ』は林を好み、『ヘビイチゴ』は湿った場所を好むようですが、房総丘陵の林道に咲いているのは必ず『ヤブヘビイチゴ』かというと、そうでもないので、出会った環境で見極めるのは難しいようです。
 
3.葉について
 下の画像のとおり、『ヘビイチゴ』と同じ3枚の小葉ですが、やや長細く、先がとがっています。ほかには、『ヘビイチゴ』よりも緑が濃いような気がします。
ヤブヘビイチゴ花葉1.jpg
4.花について
 『ヘビイチゴ』と同じように、花茎からは花がひとつだけつきます。花は見た目『ヘビイチゴ』とまったく同じ、5枚の黄色い花です。萼片と副萼片が5枚ずつなのも同じ、副萼片が葉のように先が割れているのも同じです。
 『ヘビイチゴ』との違いですが、副萼片が大きいので、花を前から見ても副萼片が花びら(花弁)の外側に見えることが挙げられるかもしれません。しかしこれは図鑑にも書いていないので、正しいのか不明です。
ヤブヘビイチゴ花後.jpg
5.花が終わって
 花が散り始めると、萼片が閉じ始めています。『ヘビイチゴ』では花びらが散ってすぐは萼片が閉じていない画像を示しましたが、この辺は個性のようです。『ヤブヘビイチゴ』でも花びらが散ってもすぐは萼片が開いているものもありました。
ヤブヘビイチゴタ1.jpg
 おや?閉じた萼片がちょこっと開いて、実が覗いていますね(*^_^*)
ヤブヘビイチゴタ2.jpg
6.実について
 『ヘビイチゴ』と同じく、赤い果実が上向きにつきます。『ヘビイチゴ』との違いは、表面のつぶつぶの痩果に光沢があり、色がやや濃いことでしょうか。『ヘビイチゴ』は痩果の表面に凹凸があって光沢がありませんでしたね。
 
7.花びら(花弁)の枚数を増やしましょう。
 じつは『ヤブヘビイチゴ』にはあまり出会っていないので、そんなに観察していないのですが、1輪だけ、花びら(花弁)が6枚の花がありました。
ヤブヘビイチゴ6枚.jpg
ヤブヘビイチゴ6枚2.jpg
 花弁は6枚ですが、萼片も6枚見えますね。そして副萼片が花弁よりも大きいのもわかります。
 
8.まとめ
 ヘビイチゴ属としての共通の特徴は
@葉が3枚の小葉からなる。
A花茎には花がひとつだけつく。
B副萼片の先が割れて葉のようになっている。
C赤い実が上向きにつく。
 
 『ヤブヘビイチゴ』の特徴は
@林の近くを好む。 
A葉がやや細長く、先がとがる。色がやや濃い。
B副萼片が大きく、花を上から見ても副萼片が見える。(図鑑には書いてありませんので本当かどうか‥)
C果実の表面についている痩果が光沢があって色がやや濃い。
 
う〜ん、Cの果実の特徴が一番見分けがつきやすいのでしょうが、果実はなかなか見ないでしょうから、難しいですね。私も今まで、出会った環境と3枚の葉だけで、『ヤブヘビイチゴ』と思って適当に分類していたのですが、今回このブログを書くに当たって、よくよく画像を見たら、『ヘビイチゴ』や『ミツバツチグリ』が結構混じっていました(・・;)。こうやって文章に起こすって、考えをまとめることができて、画像も整理できました。
おしまい。
posted by ふらり at 21:18| 千葉 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
蛇イチゴ、色々と有難う〜
此れからは見る目も違うと思います。お花の枚数、萼、果実などなど色々と違うのですね〜
此れだけ調べるには大変でしたでしょうね、お疲れ様でした〜
Posted by おとと at 2006年05月24日 23:28
やはり、果実は甘くはないのですね?いったい、甘い、甘くないとするのは何が決め手なのでしょうか。
Posted by onjo at 2006年05月25日 06:25
おはようございます!
ヘビイチゴトヤブヘビイチゴの違いが
図鑑よりずーっと勉強になりました。
昨日、ヘビイチゴの実を見つけました
大きかったのでヤブヘビイチゴ?と思いましたが、ふらりさんのおかげでヘビイチゴとわかりました。(*^^)v
咲きだした頃は、見つけると嬉しかったヘビイチゴも最近はあまり感心を払わなくなっていましたが、花びらの枚数の違いを見せていただいて、又興味が湧いてきました
八重咲きの秘密も初めてわかって楽しくお勉強できました。
今はドクダミが多くなってきましたが、花びらの数にだいぶ色々なものがありますよね。八重咲きは小石川植物園で一度見たきりですが、ふらりさんは見られたことありますか?
Posted by at 2006年05月25日 10:17
onjoさん、ありがとうございます。
甘い、甘くないの決めてはわかりませんが、図鑑「野に咲く花」によると、ヘビイチゴ属の果実(偽果)は海綿質とありました。なるほど、ふにゃふにゃで、割っても水分が出てきません。この辺が甘さや酸っぱさなどの味を感じない理由ではないでしょうか。という想像を本文『ヘビイチゴ(2)』に追記しました。ありがとうございます。
Posted by ふらり at 2006年05月25日 19:59
え〜のんママさん?でしょうか。お名まえが‥、ありがとうございます。
私も花びらの枚数の異なる花をこの春に見つけてから、ヘビイチゴに興味がわいてブログに書くまでになりました。
 ドクダミは、花がいっぱい集まってできている花なので、白い花びらは花全体を包む「ほう」というものだそうです。なので
枚数もいろいろあるそうですが、真剣に見たことありません。今年はドクダミもまじめに見つめてみようかなと思います(^_^)。
Posted by ふらり at 2006年05月25日 20:06
おととさん、ありがとうございます。
ヘビイチゴがとても身近に感じた春でした。もうすぐお別れかもしれませんが、また来年かわいいお花に出会うのを楽しみにしたいと思います。
Posted by ふらり at 2006年05月26日 20:17
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