2006年04月10日

コセリバオウレン (1) ひっそり春が訪れました

コセリバオウレン (小芹葉黄蓮)
キンポウゲ科オウレン属

 
私が出会ったのは‥千葉県 3月 森林、山地 (林内)

千葉県評価:要保護

コセリバオウレン全体.jpg
1.名の由来
 根茎が太く、節状に珠が連なったようになっており、その断面が黄色をしているところからオウレン(黄蓮)。葉が芹の葉に似ており小型なので、コセリバ(小芹葉)。
 花や葉の繊細さに比べ根茎が意外にたくましいのはびっくり。私、地面の下はすごいんです。。なんて。さて、断面までは確認していません。


2.環境
 山地の林道沿いにひっそりと咲いていました。咲いている場所には下記の特徴がありました。
 @日が当たらない。
   出会ったのはお昼前後でした。同じ場所でも少しでも明るい側には全く生えていないので、明らかに日を嫌っているのかなと思います。
 A岩場でないこと。土の部分に生えていました。
 B適度に湿っていること。湿り過ぎている場所はコケやシダが生えていました。
 C落ち葉が積もっていないこと。葉は地面を這うように出していたので、落ち葉があると葉が隠れてしまうからかな。


 数箇所でしたが、いずれも上記の条件を満たす場所で、1箇所を除き、斜面でした。斜面が多い理由はCからきていると思います。
 それにしても日の光を嫌って葉を広げて花を咲かせる。なんか矛盾してない?!まあ出会った場所は林道沿いなので、開放的なため、日陰といっても林内よりは明るいんですけどね。日のあたる場所は乾燥するので、だめなのでしょうね(上記特徴@よりはBが優先か)。


3.葉
 葉は薄く繊細な感じです。でもみずみずしい。青々としてこんなひっそりとした場所で、新緑!でした。花と葉の印象がぴったりと合うかわいい植物です。
 
4.大きさ
 花茎は高さ10cm程度

次の記事(←クリック)では、花にもっと近づいてみます。

posted by ふらり at 06:06| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月11日

コセリバオウレン (2) ひっそり春が訪れました

この記事は続きです。前の記事はこちら(←クリック)をどうぞ。
 
コセリバオウレン (小芹葉黄連)
キンポウゲ科オウレン属
 コセリバオウレン雄花.jpg
 
5.花
 やっとメインの花です!(^^)!。
 お花のアップです。まず出会ったのは純白の花でした。このように、一本の花柄から枝分かれして複数の花をつけます。これってキンポウゲ科の他のスプリングエフェメラル(春の妖精)の花とは違う特徴ですね♪たくさん見えるのは雄しべです。花の中心までぎっしり!‥ってことは、雌しべがない!おかしいですね。雄花でした。実はコセリバオウレンは図鑑には雌雄異株と書いてあり、上の花は雄花になります。花の大きさは約1cmと小さいですが、近づくと雄しべの葯の白色と花びらの透き通るような白さの対比が、噴水のように豪華でした。

コセリバオウレン雌花1.jpg 
 
 雌花を見つけました!雌しべもそろったので、花の部分の説明を載せました。一番大きいのは萼片で5枚です。図鑑では5〜7枚でした。その内側にあるのが花弁です。右の画像では花弁は9枚ですが、図鑑では8〜10個でした。花弁がはっきりあるのは、キンポウゲ科の他のスプリングエフェメラル(春の妖精)の花とは違う特徴かな。上の雄花で『花びら』と書きましたが、萼片と花弁の両方になります。
 雌花ですが、雄しべもちょっとついていました。雌しべは不思議な形ですが、紫褐色です。

コセリバオウレン子房.jpg 
 
 雌しべが紫褐色でないものもありました。この花はもう萼片や花弁は落ちてしまっています。雌しべを一つ一つよく見ると、凹みがあります。凹みというよりは、葉を真ん中で折り曲げて丸めた感じ、または枝豆を少し開いた感じといったらよいのでしょうか。『身近な植物から花の進化を考える』によると、花の各器官は元々葉からできているそうですが、コセリバオウレンの雌しべ(子房)は葉の形がよく残っているものだそうです。
 
 当日は気温10℃以下で撮影していると手がかじかんで、ぶれた写真ばかりでした((+_+))。こんな寒いのに、しかも咲いているのは日陰で、虫なんて来るのかなあ。もちろん当日は会いませんでしたよ。他の花もほとんど咲いていませんでしたので、満開なのはこのコセリバオウレンだけ。ちゃんと受粉できるのでしょうか。心配になりました。千葉県のスプリングエフェメラルとしては、コセリバオウレンが一番早く咲くのではないでしょうか。だから、まさしく『千葉県に春を告げる花!』です。でも林の中でひっそりと咲くので、誰も気づかないかも(^_^;)。

おしまい!
posted by ふらり at 05:05| 千葉 ☔| Comment(3) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月12日

スハマソウ (1) 林の中に静かな浜辺

スハマソウ (州浜草)
キンポウゲ科ミスミソウ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 2月、3月 森林、山地 (林内、崖、急斜面)
千葉県評価:要保護
ウ.jpg 
 
1.種類の同定

 あれれ、まずこの花の名まえ探しからスタートです。
 早春の山道でこの花の写真を撮っていると、ハイキングしている人達に出会います。その方達がこの花を見て言うのは、『スハマソウ』『ミスミソウ』『ユキワリソウ』と3種類もあります。さてこの花の名まえはどれなんでしょう?

 『ユキワリソウ(雪割り草)』とは、早春、雪解けを待ちかねたように花を咲かせる植物をそう呼ぶとのことで、『スハマソウ』『ミスミソウ』もそのひとつです。他にイチリンソウやニリンソウなどもそう呼ばれるそうで、スプリングエフェメラルと呼ばれる植物と同じような感じでしょうか。ということで、『ユキワリソウ』と呼んでもいいのですが、植物の種類の名まえではありませんでした。
 『ミスミソウ(三角草)』『スハマソウ(洲浜草)』は同じキンポウゲ科ミスミソウ属であり、似た花です。見た目の違いは葉の形にあります。『ミスミソウ(三角草)』は名まえからわかるように、葉の形が三角で、先がとがるのが特徴です。一方『スハマソウ(洲浜草)』は三角ですが、先はあまりとがらない。この花どちらでしょう。上の写真では、ややとがっているようにも見えます。もう一枚画像を載せます。
 下の写真を見ると、葉の先はあまりとがっていません。なので、『スハマソウ(州浜草)』でいいでしょうか。
ウ葉.jpg
 
 最後に、千葉県のことは千葉県に聞け!ということで、『千葉県植物誌』を読んでみると、『スハマソウ』が正解でした!パチパチパチ o(^ー^)o☆o(^ー^)o。千葉県には『ミスミソウ』はいないそうです。

2.名まえの由来
 仲間の『ミスミソウ(三角草)』は葉の形に名の由来がありましたが、『スハマソウ(州浜草)』も同じです。葉の形がお祝いの料理や飾り物を載せる島台の州浜、もしくは家紋の州浜紋に似ていることからだそうです。州浜とは、三角州など浜辺にできる島形の州のことです。
 州浜台と言われてピンと来ませんでしたので、インターネットで検索し、画像を見て納得しました。これはここに載せられないので、もうひとつの州浜紋の図案を載せます。これで、なるほどと思えるのではないでしょうか。
 それにしても風流な名まえです。林の中に静かな浜辺が広がっていました。これでようやく今日のお題につながりました(^。^)
州浜紋.gif
          州浜紋
 

3.葉について
 名まえの由来が葉にかかわるものだったので、ついでに花の説明の前に、葉の説明を。
 スハマソウは常緑なので、葉は1年間つけたままに過ごします。そして、早春、花が咲くと新しい葉を芽生えさせ、古い葉と交代します。上の写真では、去年から頑張ってきた広げられた葉と、新しく芽生えた葉が写っています。暗いのでちょっとわかりづらい?地面近くで1年間広げているため、葉は結構厚くてしっかりしています。
従って、地上部が夏に消えないため、スハマソウはスプリングエフェメラルではないのです!そうなんだ‥。あらら。。

 
(←クリック)は花が主役です〜(;^_^A アセアセ・・・。
posted by ふらり at 21:47| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月13日

スハマソウ (2) 林の中に静かな浜辺

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ウ花葉.jpg 
 
3.葉について(つづき)
 まだありました。上の写真では、花の下に新しい葉の芽生えが見えます。このように、葉茎や葉の裏側には、細かい毛が密生していました。花の色は、うっすらピンク色なのがいいですね(^^♪
 

4.出会った場所
 いくつかであった場所はありますが、特徴のある場所でした。
@林内でも陽の光が木漏れ日として差し込んでくる場所。木々の葉が生い茂る前とはいえ、明るい場所ではなく、やや暗い場所が好きなようです。また針葉樹林の暗い林床でも散策路沿いのかすかに明るい場所にも咲いていました。
A林道もしくは山道沿いの崖や急斜面のような、反対側が開放的な場所にも咲いていました。ただし、日がよく当たる南斜面にはいないのも特徴と思います。
 @Aとも陽の光は必要だけど、あんまり明るいところには出たくないなあって感じでしょうか。これもあまり陽の光が当たる場所は乾燥しているので、成長に必要な水分が得られないからということ?コセリバオウレンと同じですね。ただし、同じ早春の花であるコセリバオウレンよりは陽の光が差す場所が好きなようです。そして、より日当たりのよい場所の株のほうが、花の数も多いようです。不思議な花。


5.ようやく花!

 お待ちかね?の花です。拡大してもかわいいですね。さて説明です。
 花茎は10〜15cmの高さになります。
 花びらは花弁でなく、萼片です。枚数は図鑑では6〜10枚です。
 雄しべは結構たくさんあります。上の花は17本、下の花は16本とばらばらでした。
 雌しべは真ん中の黄緑の部分の上にある、半透明のもので、下の花では、6本ですが、上の花では13本もありました。
 雌しべが出ている花中央の黄緑のものは子房です。
 ニリンソウなど他のキンポウゲ科の花と同じく、花弁はありません。退化したのでしょうね。
 ウ花.jpg 
 左下の花は、裏側から見てみました。茎葉は3枚です。右下の花は、すでに萼片などが散った後です。茎葉は‥あれ4枚でした。こちらも適当でした。。子房だけが残って、種ができます。
 
ウ茎葉.jpg

千葉県では、コセリバオウレンの次に咲き始める花でしょうか。咲いている場所や花の大きさからも、スハマソウの方が目立つので、こちらの方が春を告げる花としては有名なのかもしれません。コセリバオウレンの咲く時期はまだ寒いので、そろそろ冬も終わりかなと言う感じです。そして、なんとなく暖かくなってきたなと思って歩きに行くと、スハマソウに出会うので、余計春が来たことを実感するのかもしれません。
 つまり、私の中では、コセリバオウレン『冬の終わりを告げる花』スハマソウは『春の訪れを告げる花』という感覚です。この微妙な違いがわかります(^_^)?そして、スハマソウが咲き終わると、春本番を迎えます。
 もう終わり?ではありません!(←クリック)はね(^_^)

posted by ふらり at 20:07| 千葉 🌁| Comment(1) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月15日

スハマソウ (3) 林の中に静かな浜辺

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。

私が出会ったスハマソウは花びら(萼片)の枚数、色に多様性がありました。サービス満点な花ですよ!せっかくであった花だから、紹介したくなりました(~_~)。

6.花びら(萼片)の枚数
 多くは6枚でしたが、こんな花たちにも出会いました。
 ウ花57.jpg
左上の画像は花びら(萼片)が5枚の花です。同じ株に6枚の花も咲いていました。花びら(萼片)の形も変化がありますね。
右上の画像は花びら(萼片)が7枚の花です。7枚だと、ちょっと一枚増えてしまったという感じで、バランスがちょっとね。
 
 ウ花8.jpg
上の画像は花びら(萼片)が8枚の花です。ここまで増えるとちょっとアズマイチゲを思い出させます。これも同じ株の花で6枚の花も隣に咲いていました。
 
2.花びら(萼片)の色
 真っ白な花が多いのですが、桃色にうっすら染まった花にも出会うことができました。スハマソウには千葉県でいくつかの場所で出会うことができましたが、桃色に染まった花に出会うことができたのは、まだ1箇所だけです。
 
 ウ薄桃.jpg
左上の画像は花びら(萼片)の両側がうっすら桃色に染まりつつある花です。
右上の画像は花びら(萼片)の中心部を除き、薄桃色に染まっています。
 
ウ桃2.jpg
2輪並んで咲いていました。右の花の方が桃色が濃いです。私が出会った花のうち、一番色の濃い花でした。
 
ウ桃白.jpg
この2枚の写真は、別の年にまったく同じ場所で撮影したものです。2年後にも同じかわいい花を咲かせてくれました!花茎がとても短いので、地面すれすれにこんなにかわいい花が咲いているなんて、初めて出会ったときは感動しました。しかも周りには花はなく、この株からもこの1輪だけ。がんばって咲かせてくれてありがとう。花中央の子房の色も黄緑というよりは、黄色が強く、これも個性でしょうね(^^♪。
 
緊急情報!かわいい花なので、もう1ページ(←クリック)続きます(;^_^A アセアセ・・・。
posted by ふらり at 05:54| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

スハマソウ (4) 林の中の静かな浜辺

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ウ開き.jpg
左上の写真は花の開き始め。花は徐々に陽の光を求めて上を向き始めます。バランスをとるようなS字形の花茎がなんともかわいらしい。花は、落ちた木の枝の間から伸びてきました。
右上の写真では花が開きました。枯葉の下からこんなかわいい花が生まれて来るなんて、冬の間は気づきもしませんでした。
 
 ウ希望.jpg
左上の写真は花は完全に平開しています。地面からほんの10cm程度の上に、別の世界が広がっているのでした。これをパラダイスを呼ぶのでしょう。
右上の写真は『希望』
 
ウ二人.jpg
上を向かず少しうつむいて二人。
上を向かずに咲いていました。花茎や茎葉も紫紅色がかって、毛に覆われて、かわいい花たちです。
 
posted by ふらり at 21:29| 千葉 | Comment(5) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月06日

アズマギク 小さな太陽み〜つけた!

丘に上がると、小さな太陽を見つけました。千葉県にて。

アズマギク全体1.jpg
posted by ふらり at 14:04| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | 早春の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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