2006年04月25日

サワオグルマ 小さなヒマワリのブーケを作りました。

突然ですが、すみれ以外の花が登場です。珍しくオンタイムな花です。

サワオグルマ (沢小車)
キク科キオン属

私が出会ったのは‥千葉県 4月 水辺(休耕田)
サワオグルマ全体.jpg

1.名まえの由来
 オグルマと言う花が他にあって、その花に似て、沢に咲いているから。オグルマには出会ったことがありませんが、図鑑を見ると、黄色い大きなハルジオンという感じなのかな(いい加減!)。花びらがくる〜っと一周車のようだからだそうです。
 『サワオグルマ』も花びらがぐる〜っと一周ですが、ちょっとまばらなので、この車だと、がたがた揺れてしまうかな(*^_^*)。

2.出会った場所
 休耕田、つまり耕すのを止めた田んぼで出会いました。なので沢ではないのでした。ただしなるほど『サワ(沢)オグルマ』だなと思うのは、休耕田でも乾いてしまった場所には生えていません。じゅくじゅく湿った、もしくは水の張った休耕田に咲いていました。休耕田だから水を引いていないので、乾燥してしまうだろうと思っていたのですが、地下水(おそらく田んぼのために掘ったもの)が湧き出ており、水があるのでした。そういう場所に咲いているのです。なかなか場所が限定されるのかもしれません。
 また、耕された水田のあぜにも咲いている場所がありました。一方小川沿いにはいません。小川沿いと言っても、氾濫するわけではないので、湿ってはいないのでしょう。おもしろいですね。見た感じ、どこも結構大きな群落を作っていたので、遠くからでも目立ちます。
 同じように黄色い群落と言うと、タンポポ、そして菜の花、『ノウルシ』でしょうか。遠くから見ていると、タンポポは背が低く、地面近くにあり、『ノウルシ』は黄色というよりはレモン色、少し黄緑と言う感じで淡いのです。
 『サワオグルマ』は菜の花よりも一つ一つの花つきが大きいので、黄色の塊が大きく見えるのが違いでしょうか。

サワオグルマ花.jpg
3.花について
 まるで小さなヒマワリを集めてブーケにしたようで、かわいいですね。新しい太陽が次々と生まれてくるような感じもします。

サワオグルマ蕾.jpg
上の画像は蕾の段階です。よく見ると真ん中の花以外はまだ横を向いています。『ハルジオン』も花を開く前はうつむいていますが、似ています。どうやら真ん中(一番上)の花から咲き始めるようです。それと、ひとつの株からたくさんの茎を出しているんですね。

サワオグルマ葉.jpg 
4.葉について
 葉を見ると、やたら白い産毛が密生しています。くもの巣ではありませんよ!葉の付け根に見えるのは、花の蕾です。

 
サワオグルマ1列.jpg
5.いろいろ
 上の画像のように、1列に咲いている場所もありました。以前の田んぼの何かに沿っているのでしょうか。自然の中についつい幾何学的なものを見つけると、ふと見つめてしまいます。
サワオグルマモンキチョウ.jpg
黄色い花の上に黄色い蝶
モンキチョウが止まって蜜を吸っていました。モンキチョウと『サワオグルマ』で、鮮やかさを競っているのでしょうか。

この花は父が最初に見つけました。車で信号待ちをしており、ふと横を見ていたら田んぼの方が黄色く染まっているので、見に行ったそうです。後日一緒に歩いて私も初めて!出会うことができました。

この記事、まだまだ未成熟なのですが、許してくださいね。また追加などしていきます。

posted by ふらり at 06:00| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

ウマノアシガタ (1) 春の陽光に輝く花

ウマノアシガタ (馬の脚形)/別名: キンポウゲ (金鳳花)
キンポウゲ科キンポウゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4、5月 草地、林縁

千葉県評価:一般保護
ウマノアシガタ全体.jpg
 千葉県のキンポウゲの仲間は早春から『コセリバオウレン』『スハマソウ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』、そして『タガラシ』『キツネノボタン』『ケキツネノボタン』と途切れることなく咲いてきますが、この『ウマノアシガタ』で春の花はひと段落でしょうか。早春の花といえば『フクジュソウ』や『セツブンソウ』もありますが、『フクジュソウ』はまだ千葉県では見たことがなく、『セツブンソウ』は自生していません。いずれも秩父で堪能しました!え、まだ忘れている花が‥あっそうそう『ヒメウズ』を忘れていました〜。どれも紹介したかったのですが、季節の流れは速いもので、記事が追いつかずに取り合えず、今回は『ウマノアシガタ』です。
 
1.名まえの由来

 この花ほど別名『キンポウゲ』の方が有名な花はないのでしょうか。なにしろ、科の名まえも属の名まえも「キンポウゲ科キンポウゲ属」なのですから!野の花に興味を持ち出した方なら誰でも、この花を見て『キンポウゲ』だ!と思って、新しく買った図鑑を見ると、「あれ?キンポウゲって名まえじゃないの?ウマノアシガタって何?」と感じるのではないでしょうか。私もそうでした。さて、『ウマノアシガタ』とはどんな意味?

 図鑑「野に咲く花」によると、根生葉を馬のひづめに見立てたといわれるが、あまり似ていないと書いてあります。図鑑にあまり似てないと書かれるなんて‥。下に葉の画像を載せました。確かにどこが馬のひづめなの。。でも名づけたからにはどこか似ていたんですよね、と思い調べてみました。すると、馬の脚の形は「馬蹄形」と言い、アクセサリーなどでもあると思いますが、Uの字ですよね。今は馬の蹄(ひづめ)には蹄鉄という鉄を打ちつけるのですが、日本では蹄鉄が広まったのは明治時代になってからだそうです。それだけ鉄が貴重だったということなのでしょうね。もともと蹄鉄の役目は馬の蹄(ひづめ)を保護することです。蹄鉄を使う前はどうしていたかというと、江戸時代の人が履いていたものを思い浮かべると「わらじ」です。なので、馬も同じようにわらで編んだ「藁沓」を履いていたそうなのです。「藁沓」の画像は下記のサイトでどうぞ。
 URL:http://www1.ocn.ne.jp/~hsimai/etc/waraji.html
ということで、ここまでたどり着きましたが、う〜ん、下の右側の葉の形は似ていないこともないけど。。まあ春の草地に咲く花の中では、葉が比較的大きいので目立ったのかな。名づけた人の心がよくわかりませんでした〜。
 別名の『キンポウゲ』についてはまた次回に。
ウマノアシガタ葉.jpg
2.葉について
 葉の画像を載せてしまったので、先に。手のひら状に3〜5裂し、それぞれがさらに浅く裂けます。左側が一般的な気もしますが、右のように裂けかたが小さい葉もありました。茎の上にいくほど、葉の裂け方が深くなると思います。
 
3.出会った環境
 明るい草地で出会いました。と言っても林が奥に控えているような場所です。ひとつ例を言いますと、房総風土記の丘などはたくさん出会うことができます。このような草地には、地面のすぐ近くには『キジムシロ』や『タンポポ』など同じ黄色い花が咲いていますが、『ウマノアシガタ』は背が高いので、風に揺られて花がきらきら輝いて、きれいな風景です。
 
4.花について
 下の画像に咲きはじめと裏側を載せました。花びら(花弁)は5枚が基本です。と言っても気まぐれキンポウゲ科なので、花弁の枚数は結構いろいろあります。花弁は春の陽の光を浴びて、光っていました。これは花弁にでんぷん粒を含み、表面にクチクラがあるからだそうです。クチクラとは表層の膜でこれが厚いと見た目、てかてかして見えます。また水分などを通さないので、乾燥に耐えるために発達する場合も多い。思い出していただきました?『ツヤスミレ』(←クリック)の記事で「艶」は乾燥に耐えるためだと書きましたが、このクチクラが発達しているからなのですね。また植物以外にも、昆虫や甲殻類の外表皮にもなっています。カブトムシやエビなどの「殻」がつやつやしているのも表面がこのクチクラで覆われているからでした。
 さて、『ウマノアシガタ』の場合、花の表面にクチクラがあるのですが、何のためでしょうね。他には同じキンポウゲ属の『キツネノボタン』『ケキツネノボタン』『タガラシ』などの花にもあります。理由はわかりませんでした。おわかりになる方、ぜひ教えてくださ〜いm(__)m。と言うことで、ここではいい加減!なへ理屈を。。
 @水をはじくため。上を向いている花は雨に打たれやすいです。そこで、水分をはじくために発達した。
 A春の野原は花もいっぱい!ライバルが多いのです。そこで、虫へのアピールとして光り輝くようにした。
 
 さて、長くなってしまいましたが、下の右の画像を見ると、花の裏側は光り輝いていないのでした。つまりクチクラが発達しているのは、花の表側だけのようです。このことからも@Aどちらも言えますが、どうでしょうね。
ウマノアシガタ花1.jpg
 右上の画像より萼片は画像では4枚しか見えませんが、蕾に隠れてしまっていますが、5枚あります。同じキンポウゲ科でも『スハマソウ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』は花弁がなく花びらに見えるのは萼片でしたが、この『ウマノアシガタ』は花弁も萼片もきちんとあり区別できました。萼片の表面は細かい毛が見え、蕾にも細かい毛が見えるので、蕾の表面は萼片ということがわかります。
 左上の画像は、咲きはじめですが、咲き始めは花の中心は雄しべに覆われていて、雌しべは見えません。
ウマノアシガタ花2.jpg
 もう少し時間が経ったと思われる画像です。雄しべがかなり開いてきました。すると花の中心に黄緑の雌しべが見えてきました。また右上の画像より、花びら(花弁)のつけ根に見えるのが蜜腺だそうで、ここから蜜を出しているそうです。
ウマノアシガタ花3.jpg
 さらに時が経ち、花も終わりかけです。雌しべがかなり大きくなってきました。そして右上は花びら(花弁)はすでに散ってしまい、雄しべも若干残っているだけ、雌しべが大きく残っています。雌しべの先端が白く見えるのは花粉がついたからでしょうか。
 
 『ウマノアシガタ』は気まぐれキンポウゲの仲間なので、花びらの枚数が結構いい加減で、いろいろな枚数の花を見つけるのも楽しみの一つです。それは次回(←クリック)!

posted by ふらり at 22:10| 千葉 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月13日

ウマノアシガタ (2) 春の陽光きらめく花

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ウマノアシガタ (馬の脚形)/別名: キンポウゲ (金鳳花)
キンポウゲ科キンポウゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4,5月 草地、林縁
千葉県評価:一般保護
 
1.名まえの由来(続き)
 『ウマノアシガタ』については、前回書きましたが、別名の『キンポウゲ(金鳳花)』とは花の色からきたそうです。「鳳」とは中国の想像上の鳥で聖人の出現などを知らせる瑞鳥のことだそうなので、とてもめでたい鳥です。つまり、「黄金色に輝く幻の鳥のような花」ということで、すばらしい名まえ!
 でももともとは八重咲きの品種をさしたようです。八重咲きの花を見たことがないので、インターネットで検索しましたが、園芸種なのでしょうかね。野草でも八重咲きがあるのでしょうか。もし画像を見せていただける方いらっしゃれば教えてください。
 いずれにしても八重でなくても春のやわらかい日差しの中、そよ風に揺らめきながら、きらきら輝くその様子はまさしく『キンポウゲ』です。通常花びら(花弁)は5枚が基本ですが、気まぐれキンポウゲの仲間の代表!ですから、ちょっと見ただけでも、いろいろな枚数の花に出会うことができます。私は結構楽しいので、今年どんな枚数の花があるのか気をつけて見てみました。
はじまりはじまり〜

ウマノアシガタ5枚.jpg
まずは、少しだけ。
ウマノアシガタ6-7枚.jpg
増やすだけではなくて‥
ウマノアシガタ4枚.jpg
もっと増やしてみましょう。
ウマノアシガタ8-9枚.jpg
なんか中途半端ですか(^_^)。それでは、さらに!
ウマノアシガタ11-12枚.jpg
『キンポウゲ』と呼んではだめ?じゃあもっと増やしちゃえ〜。

ウマノアシガタ15-16枚.jpg
結局16枚が最高でした。皆さんもちょっと立ち止まって、花を見てくださいね。いつもと違う世界がそこにはありますよ。


今日は遊びがメインでしたが、遊びのほうが結構時間をかけてたりするんです(^。^;)。

さて、花が八重になるのって?それはね、次の次の回くらいでしょうか。

posted by ふらり at 17:40| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月15日

ヘビイチゴ (1) ハートを集めてお花を作りましょう!

ちょっと一日飛び入りがありましたが、またお花の紹介に戻ります。
春、田んぼの脇の農道などを歩いていると、地面に黄色い花がたくさん咲いているのに出会います。今日はそのお花が主役です。
ヘビイチゴ (蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5,6,10月 水田周り、林縁
千葉県評価:保護留意
ヘビイチゴ全体.jpg
 この画像だと、オオイヌノフグリが主役みたいですね。。春の田んぼの脇の風景です。
 
1.名まえの由来
 『蛇苺』は漢名からきていて、人間が食べないで、ヘビが食べるイチゴという意味だそうですが、ヘビが食べているところは見たことはありません。。漢名というからには、中国にも咲いているのでしょう。人が食べられない(利用できない)という意味では、他に『イヌゴマ』『イヌムギ』など『イヌ(犬)』がついた名まえの野草があります。日本人は『イヌ(犬)』をつけたのと同じように、中国ではそれが『ヘビ(蛇)』なのでしょうか。ただし、『ヘビイチゴ』は食べられます!でも味は(-_-#)、次回へ。。
 
2.出会った環境
 私が出会ったのはほとんどが田んぼの周りの畦(あぜ)や農道です。したがって、やや湿った環境が好きなようです。とは言え、『タネツケバナ』や『タガラシ』、『ニョイスミレ』のように、田んぼの中や湿地など、踏み入れると水がじゅわ〜っと出てくる程の湿った場所にはおりません。あくまでも水に近くの草地という感じです。また、房総風土記の丘のように、水辺がなくても、やや地面がしっとり湿った陰の場所に行くと出会うことができます。
 じつは『ヘビイチゴ』とほとんど同じ形の花を咲かせる野草は、『ミツバツチグリ(三つ葉土栗)』、『キジムシロ(雉蓆)』、『オヘビイチゴ(雄蛇苺)』、『ヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)』ととても多く、名まえまで似ているものもあるので、出会った時いったいどれなんだろうって迷うこともあったのですが、この出会った環境もひとつの特徴になります。これらの見分け方はまたいつか作りたいと思っています。
ヘビイチゴ茎.jpg
3.茎について
 上の画像のように、『ヘビイチゴ(蛇苺)』の茎は上には伸びず、地を這っていきます。うん?これが『ヘビ(蛇)』?あれ?どうなんでしょう。。
 地を這って伸びる茎の途中から、葉や花が生えてきます。
ヘビイチゴ葉花.jpg
4.葉と花について
 葉はかわいい三つ葉です。これも特徴のひとつです。
 茎から伸びる花茎には花がひとつだけ咲きます。これは『ヘビイチゴ』や『ヤブヘビイチゴ』のヘビイチゴ属の特徴です。 
 花ですが、花びら(花弁)はハート黒ハート形!で5枚です。これ、気に入っています(*^_^*)。上でも下の画像でもわかりますが、花びら(花弁)と花びら(花弁)の間に見える尖った黄緑は萼片(がくへん)です。萼片もきちんと5枚ありますね。加えて『ヘビイチゴ』は萼片の下にさらに緑のちっちゃな葉っぱのようなものがついています。これを副萼片(ふくがくへん)と呼ぶそうです。下の花を裏返した画像を見てください。副萼片は萼片と交互に生えていますので、花の表側から見ると、ちょうど花びら(花弁)の位置と同じ位置になります。なので、花を真上から撮影すると、副萼片は花弁に隠れて見えません。今回よくわかるようにするため、花をひとつだけ取らせてもらいました。ありがとうね。さてこの副萼片はとがっている萼片とは異なり、先がちょこちょこ割れていますが、この形も『ヘビイチゴ』や『ヤブヘビイチゴ』のヘビイチゴ属の特徴です。
 花の真ん中が雌しべの集合体、その周りに雄しべが多数あります。
 最後にバラ科の花なので、匂いがいいのかなと思って鼻をを近づけましたが、香りませんでした。
ヘビイチゴ花.jpg
 
5.今日のまとめ
 今日わかった『ヘビイチゴ』の特徴は、
@田んぼの脇などやや湿った場所にいらっしゃる。
A茎から出た葉は小さな3枚
B花茎から花はひとつだけ咲く。
C花の裏側にある副萼片の先がちょこちょこ割れている。
 でした。今日は『ヘビイチゴ(蛇苺)』たる所以の苺!までいきませんでした。次の記事はこちら(←クリック)です。
posted by ふらり at 20:56| 千葉 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月17日

ヘビイチゴ (2) ほんとはおいしいのかな(*^_^*)

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
今日の主役は?
ヘビイチゴ (蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属
 

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5,6,10月 水田周り、林縁
千葉県評価:保護留意

ヘビイチゴタ全体.jpg
1.花が終わったら?
 今日はいきなり花が終わってからのお話です。お花の話はこちら(←クリック)でね。
ヘビイチゴ花の後.jpg
 上の画像は花びらが散った後です。真ん中のオレンジ色が雌しべのかたまり、その周りに雄しべ、そして、基部がレモン色に染まった5枚の葉のようなものが萼片です。萼片は花が散った後も開いていました。
 ところが! さて下の画像、左右どちらが本物でしょう?
ヘビイチゴタ1.jpg
 花が散ってしばらくしたのを見ると、なんとあつあつの小籠包(ショウロンポウ)が!(^。^;)。
ではなくて、萼片がぴったり閉じてしまっていました。一方副萼片は開いたままです。おもしろいですね。ちょっとびっくりです。花が終わってもう一度驚かせるなんて、なにが出てくるのでしょう〜。じゃらじゃらじゃら〜〜〜ジャンるんるん
ヘビイチゴタ2.jpg
 かわいい頭?がのぞいてきましたよ(*^_^*)。赤い果実ができていたんですね!それにしても、萼片は花が咲くときに開いて、花が終わったらいったん閉じて、果実が熟したらまた萼片をもう一度開くなんて、おもしろいなあって今年になってはじめて気づいて感心感心です。
もうちょっと経つと‥
ヘビイチゴタ3.jpg
2.実について
 みんな見たことありますよね。これが『ヘビイチゴ』です。このように拡大して見ると、普通の苺とはずいぶん違うのに気づきます。苺というよりは、イチゴ味のグミのような感じに見えます。表面にたくさんついているのが「痩果(そうか)」と呼ばれます。「痩果」つまり痩せた果実ということで、果肉がなく硬い果皮で覆われているそうです。なので、この赤い全体は何かというと「偽果」だそうです。う〜んよくわからん。
 実はこの赤い実が『ヘビイチゴ』『ヤブヘビイチゴ』のトレードマークというか、大きな特徴です。同じような花を咲かせる『キジムシロ』などにはありません。赤い実は上の画像のように直立しますが、これも特徴です。そして、「痩果」は出っ張っていて、一粒一粒をよく見ると凹凸があることがわかりました。
ヘビイチゴタ4.jpg
 ちょっとおひとついかが?割ってみました。中はちょっとした空洞もあるようで、ふにゃふにゃで、やわらかいものです。
さあて、今日のお題「ほんとはおいしいのかな?」です。半分口に入れてみました〜。
結果、甘くないどころか、無味というかちょっと苦いというか(+_+)。。やっぱり『ヘビ!イチゴ』、というか蛇も食べないよ〜。一体なんでこんな赤い実をつけるのかね〜。鳥もこの味じゃあ食べないと思うけど。。この『ヘビイチゴ』今までどのくらいの人が口に入れたんだろう?多分相当多いだろうなあ。でも何度も口に入れる人はいないだろうなあ(-_-#)。。。

 図鑑「野に咲く花」によると、『ヘビイチゴ』の赤い「偽果」は海綿質であると書かれていました。なるほど、ふにゃふにゃでした。そして上の画像のように割っても水分が出ません。お店で買ったイチゴを思い出してみましょう。さくっとかじると身がいっぱい詰まっていますね。そしてジューシーです。この辺が『ヘビイチゴ』とずいぶん違います。この違いが甘みがない原因のような気がします。(5/25、onjoさんのコメントからちょっとだけ追記しました。)
 
3.まとめ
 今日出てきたヘビチゴの特徴は
D花の後に赤い実ができるが、直立する。
E赤い実についている細かいものを「痩果」と呼ぶが、これは「偽果」より出っ張っていて、表面に凹凸がある。
 ということでした!
 
4.おまけ
 前回の記事に寄せていただいたSAKURAさんのコメントに登場した食べられる!野いちごに『シロバナノヘビイチゴ(白花の蛇苺)』があります。
シロバナヘビイチゴ1.jpg
 残念ながら千葉県では出会えないと思います。私は山梨県の山の中腹の草地で出会いました。葉は『ヘビイチゴ』と同じ3枚葉です。花は『白花』で、花びらの枚数は『ヘビイチゴ』と同じ5枚です。これですぐ見分けがつきますね。
 実はこれこそいちご!上の『ヘビイチゴ』の実とはだいぶ違いますね。違いは
・萼片と副萼片は同じような形をしている。
・実は下を向いてみのる。
・細かくついている「痩果」の部分はへこんでいる。
そして最大の違いは!
◎甘くてとてもおいしい(~0~)。
 近くにあったらな〜って花ですね。
 実は甘くておいしいイチゴはもうひとつ
ノウゴウイチゴ.jpg
 『シロバナヘビイチゴ』にそっくりですが、ノウゴウイチゴ(能郷苺)』という花もあります。こちらも千葉県では出会えず、尾瀬で実に出会いました。花はまだであったことがありませんが、白い花で花びらが8枚あるそうです。葉が『シロバナヘビイチゴ』よりもかわいい感じでした。
 実は『シロバナヘビイチゴ』とまったく同じで、まさしくイチゴ!ついついうれしくて、こんなに集めてしまいました〜。7月なのに高原で「いちご狩り!」こんなに小さいんですよ〜。でもひとつひとつはとっても甘いの〜。。っとここではこんな採集はだめだったのでしたね。すみませんm(__)m。
 『シロバナノヘビイチゴ』も『ノウゴウイチゴ』も『ヘビイチゴ』とは同じバラ科ですが、その下の「属」が異なり、オランダイチゴ属です。似たような名まえなのにね。じつは、私たちが食べているいちごも同じオランダイチゴ属の改良品種なんです。だから、こちらはおいしくて、『ヘビイチゴ』は‥。
 
5.おまけのおまけ
 ということで、もうひとつおまけ。最後のお花はなんという名まえでしょう?
章姫花.jpg
見た目は『シロバナノヘビイチゴ』にそっくりですね。真ん中にちゃ〜んとイチゴの元になる雌しべのかたまりが見えます。 
 
じゃあヒント! 2月に千葉県の館山で出会いました!おいしかったよ!あれ?『シロバナノヘビイチゴ』って千葉では出会えるの?!
 
さあわかりました?答えはこちら!
章姫タ1.jpg
 正解は、館山のいちご狩りセンターで出会った、『章姫(あきひめ)』という品種でした〜(^▽^;)。
上の『シロバナノヘビイチゴ』に花も実のつき方もそっくりですね。萼片と副萼片、つまり「へた」ですが、『シロバナノヘビイチゴ』と同じように同じような細い形です。もちろん味も保証つき!ただし有料です。
  でも、いちご狩りで花の写真撮っている人って‥。。この記事、来年の冬のいちご狩りシーズンにまたつかえそう〜。

 さて、次回(←クリック)はまたまた花びら増やそう!のコーナーです。
posted by ふらり at 21:52| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

ヘビイチゴ? (3) みんなでお花を作りましょう〜。

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
今日の材料はこのとおり。
ヘビイチゴ花弁.jpg‥ハートマークは花びらです。何枚使ってもいいですよ。    
ヘビイチゴ雌しべ.jpg雌しべ雄しべのセットです。    ヘビイチゴ簷片.jpg萼片です。何枚使ってもOK。                ヘビイチゴ副簷片.jpg副萼片です。これも何枚でも。 ヘビイチゴタ5.jpg‥最後はです。
 
さあ、これらの素材を使って、みんなで遊びましょう。何ができるでしょうか。
 私が作った例です。
 


これは?
ヘビイチゴ作り花.jpgきれいおかわいいができました!
次は?
ヘビイチゴ作りタ.jpgこちらはるんるんですね。
 次は?
ヘビイチゴ作り魚.jpg水瓶座??


最後は?
ヘビイチゴ作り顔.jpg だれがく〜(落胆した顔)!?ひげおやじ?(-_-#)
 
まあ、こんな感じで、『ヘビイチゴ』の素材を使って遊んでみました。昔子供のころだったら、花を取ってきて遊んだでしょうね。今もあんまり変わりませんね(^^♪
 
 今日は本当は花びらの枚数の異なる花を紹介する予定でしたが、なんか遊んでしまいました。週末でもないのに‥。
また次回(←クリック)!

posted by ふらり at 21:04| 千葉 🌁| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月23日

ヘビイチゴ (4) 個性を見つけましょう

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ヘビイチゴ (蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5,6,10月 水田周り、林縁
千葉県評価:保護留意

 

よくよく撮りためた画像を整理したら、秋にも出会っていました!
ヘビイチゴ5枚.jpg
 『ヘビイチゴ』は上の画像のように、花びら(花弁)は5枚です。キンボウゲ科の『ウマノアシガタ』ではいろいろな枚数がありましたね。『ヘビイチゴ』はバラ科でしたが、『ウマノアシガタ』と同じ黄色い花なので、こちらも立ち止まって、見てみましょう。
 『ウマノアシガタ』とは違って、ほとんどは花びら5枚の花ですが、やっぱり会えましたよ(*^_^*)。
ヘビイチゴ4枚.jpg
こちらは、4枚の花です。一緒に写っているのはタチイヌノフグリです。4枚になってもバランスよく咲いていました。3枚の花はありませんでした。
ヘビイチゴ6枚.jpg
こちらは1枚増えて6枚です。こちらも花びらは均等についていますが、やや重なっているところがありますね。それにしても1枚増えただけで、かなり豪華で且つかわいい花になりました(*^_^*)。
ヘビイチゴ7枚.jpg
 こちらは7枚です。7枚になるとちょっと配置に偏りが出てきています。花びらも重なっているし。

ヘビイチゴ花弁.jpg
 さあ、上の画像ちょっと見てください。え?同じ花びら7枚の花かって?確かにそうなんだけど、左上の雄しべから飛び出ているものは何でしょう?
ヘビイチゴ雄しべ花弁化2.jpg

 上の画像は同じ花を横から見て見ました。すると、雄しべから飛び出ているのがわかります。じつは、これが八重咲きの秘密だったんです。
 花びら(花弁)の枚数が増えていくと究極は八重咲きです。同じバラ科でも八重桜や、これからが見ごろの園芸種のバラなどは八重咲きです。一方桜やバラも野生の花は一重、つまり花びらが5枚の花です。八重咲きの花と一重の花では花びら(花弁)の枚数のほかに何が違うのでしょうか。その答えは「身近な植物から花の進化を考える」という本に詳しく書かれていました。本によると、八重咲きの花には雄しべがないそうです。そう言われれば八重咲きのバラには雄しべが見当たりません。つまり、八重咲きになるためには雄しべが花弁に変わることが必要なんですね。ということで、上の画像の飛び出ているものは、雄しべから花弁(花びら)に変わろうとしているものだったんです。もちろん完全に八重咲きになるためには、人の手が加わることが必要ですが、野生でもこんなものが見られたのはよかったです。田んぼのあぜで、じっと下を見ていたおかげでした(^。^;)。

 
 さて、次です。『ヘビイチゴ』を紹介したこちら(←クリック)の記事に、花びら(花弁)の枚数と萼片、副萼片の枚数は同じ5枚であることを書きましたが、上のように花びらの枚数が変化すると萼片や副萼片はどうなるのでしょうか。ちょっと興味が出てきて観察してみました。
ヘビイチゴ花.jpg
 上の画像はすでに掲載しました、花びらが5枚の例です。
裏.jpg
 上の画像は花びら(花弁)4枚の花です。すると、花弁が4枚に減ると萼片と副萼片もちゃ〜んと減っていました。すご〜い。
ちょっと驚きました。
裏.jpg
 上の画像は花びら(花弁)が6枚の花です。すると、萼片、副萼片とも6枚に増えていました!同じですね。でも萼片は普通先が割れずにとんがっているのですが、1つだけ、2つに先が割れている萼片がありました。
 このように、花弁と萼片、副萼片の枚数を決める遺伝子はおんなじなんでしょうかね。それでは7枚以上とか八重咲きだったら?という疑問があるのですが、このことに興味を持ったのが、もう時期が遅かったので、花が少なく観察することができませんでしたm(__)m。もしご存知の方がいれば教えてください。また来年覚えていたら観察してみます。。
 
 ようやく『ヘビイチゴ』がおしまいです。遊んだこともあり、長くなりました〜。他の似たような花は簡単にまとめようかなあと。
おしまい!
posted by ふらり at 21:40| 千葉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月24日

ヤブヘビイチゴ 藪をつつかなくても出会うことができました。

今日の主役は『ヘビイチゴ』との関連で
ヤブヘビイチゴ (藪蛇苺)
バラ科ヘビイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 3,4,5月 林縁、林床
千葉県評価:保護留意
ヤブヘビイチゴ全体.jpg
1.名まえの由来
 手持ちの図鑑には書かれていませんでしたが、藪に生えている『ヘビイチゴ』(←クリック)という意味でしょう。なので、ことわざの「藪蛇」とは関係ないのでした。
 
2.出会った環境
 ここからは同じ仲間の『ヘビイチゴ』と比較しながら書いていきます。『ヘビイチゴ』の記事はこちら(←クリック)です。ご参考にどうぞ。
 さて、『ヤブヘビイチゴ』は林縁や藪の林床で出会いました。『ヘビイチゴ』と一緒に出会った場所でのそれぞれの環境は以下のようでした。
@谷津と里山
 田んぼのあぜや、農道沿いの明るい林縁など、やや湿った環境では『ヘビイチゴ』にたくさん出会うことができました。一方、谷津から里山の中へ入っていく林道の入り口付近には『ヤブヘビイチゴ』に出会うことができました。
A房総風土記の丘
 やや日陰の湿った平地には『ヘビイチゴ』が咲いていました。一方、ややまばらな林の林床に咲いていました。
 
 このように『ヤブヘビイチゴ』は林を好み、『ヘビイチゴ』は湿った場所を好むようですが、房総丘陵の林道に咲いているのは必ず『ヤブヘビイチゴ』かというと、そうでもないので、出会った環境で見極めるのは難しいようです。
 
3.葉について
 下の画像のとおり、『ヘビイチゴ』と同じ3枚の小葉ですが、やや長細く、先がとがっています。ほかには、『ヘビイチゴ』よりも緑が濃いような気がします。
ヤブヘビイチゴ花葉1.jpg
4.花について
 『ヘビイチゴ』と同じように、花茎からは花がひとつだけつきます。花は見た目『ヘビイチゴ』とまったく同じ、5枚の黄色い花です。萼片と副萼片が5枚ずつなのも同じ、副萼片が葉のように先が割れているのも同じです。
 『ヘビイチゴ』との違いですが、副萼片が大きいので、花を前から見ても副萼片が花びら(花弁)の外側に見えることが挙げられるかもしれません。しかしこれは図鑑にも書いていないので、正しいのか不明です。
ヤブヘビイチゴ花後.jpg
5.花が終わって
 花が散り始めると、萼片が閉じ始めています。『ヘビイチゴ』では花びらが散ってすぐは萼片が閉じていない画像を示しましたが、この辺は個性のようです。『ヤブヘビイチゴ』でも花びらが散ってもすぐは萼片が開いているものもありました。
ヤブヘビイチゴタ1.jpg
 おや?閉じた萼片がちょこっと開いて、実が覗いていますね(*^_^*)
ヤブヘビイチゴタ2.jpg
6.実について
 『ヘビイチゴ』と同じく、赤い果実が上向きにつきます。『ヘビイチゴ』との違いは、表面のつぶつぶの痩果に光沢があり、色がやや濃いことでしょうか。『ヘビイチゴ』は痩果の表面に凹凸があって光沢がありませんでしたね。
 
7.花びら(花弁)の枚数を増やしましょう。
 じつは『ヤブヘビイチゴ』にはあまり出会っていないので、そんなに観察していないのですが、1輪だけ、花びら(花弁)が6枚の花がありました。
ヤブヘビイチゴ6枚.jpg
ヤブヘビイチゴ6枚2.jpg
 花弁は6枚ですが、萼片も6枚見えますね。そして副萼片が花弁よりも大きいのもわかります。
 
8.まとめ
 ヘビイチゴ属としての共通の特徴は
@葉が3枚の小葉からなる。
A花茎には花がひとつだけつく。
B副萼片の先が割れて葉のようになっている。
C赤い実が上向きにつく。
 
 『ヤブヘビイチゴ』の特徴は
@林の近くを好む。 
A葉がやや細長く、先がとがる。色がやや濃い。
B副萼片が大きく、花を上から見ても副萼片が見える。(図鑑には書いてありませんので本当かどうか‥)
C果実の表面についている痩果が光沢があって色がやや濃い。
 
う〜ん、Cの果実の特徴が一番見分けがつきやすいのでしょうが、果実はなかなか見ないでしょうから、難しいですね。私も今まで、出会った環境と3枚の葉だけで、『ヤブヘビイチゴ』と思って適当に分類していたのですが、今回このブログを書くに当たって、よくよく画像を見たら、『ヘビイチゴ』や『ミツバツチグリ』が結構混じっていました(・・;)。こうやって文章に起こすって、考えをまとめることができて、画像も整理できました。
おしまい。
posted by ふらり at 21:18| 千葉 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月25日

オヘビイチゴ (1) 名まえも花も似すぎです〜。

今日も『ヘビイチゴ』つながりです。今日の主役は?
オヘビイチゴ (雄蛇苺)
バラ科キジムシロ属

私が出会ったのは‥千葉県 5月 水田周辺
千葉県評価:保護留意
オヘビイチゴ全体.jpg

1.名まえの由来
 『ヘビイチゴ』より大型と言う意味で『オ(雄)』がつけられたそうですが、何が大きいのでしょうね。名まえがとっても似ている『ヘビイチゴ』はこちら(←クリック)です。
 
2.出会った環境
 私が出会ったのは2箇所だけですが、田んぼのあぜとため池のまわりで、いずれもやや湿った明るい環境です。『ヘビイチゴ』とおんなじような場所ですね。事実、2ヶ所とも『オヘビイチゴ』と『ヘビイチゴ』が共存していました。ここまで似ているのに、咲いている場所も同じなんて、ますますわからない〜。但し『ヘビイチゴ』は林縁ややや日陰の場所でも出会いますが、『オヘビイチゴ』は明るい場所だけがいいみたい。

オヘビイチゴ葉.jpg
3.葉について

 葉は5枚に分かれています。やった!これが『オヘビイチゴ』の大きな特徴です。これ!見逃さないでくださいね(^_^)。結構大きく広がります。これが『ヘビイチゴ』より大きい『オ(雄)』の理由でしょうか?
オヘビイチゴ花1.jpg
4.花について
 上の画像や一番最初の画像を見ていただければわかると思いますが、ひとつの花茎からたくさんの花が咲いています。これはキジムシロ属の特徴で、『ヘビイチゴ』や『ヤブヘビイチゴ』とは大きな違いです。なので、ぱっと群落を見るとたくさんの花が咲いているので華やかで大きく見えるのかな?
 但し、一つ一つの花の大きさは『ヘビイチゴ』よりも小さいような気がします。図鑑でも花の直径8mm、一方『ヘビイチゴ』は直径12〜15mmと確かに大きさが小ぶりでした。小さな花がたくさん集まって花束できました。
オヘビイチゴ花2.jpg
 ひとつの花を良く見てみましょう。花びら(花弁)、萼片、副萼片とも5枚です。『ヘビイチゴ』との違いで見ると、
@萼片が『ヘビイチゴ』が花弁と同じ程度の長さですが、『オヘビイチゴ』は萼片は花弁よりも短いです。
A副萼片は『ヘビイチゴ』は葉のように先が分かれていましたが、『オヘビイチゴ』は萼片と同じくとがっています。
 以上の特徴は『オヘビイチゴ』の特徴と言うよりは、キジムシロ属の共通の特徴でした。
 つぼみを見ると副萼片は開いていますが、萼片は花弁を守るために閉じています。
 
今日は花でおしまいです。花の後はまた今度。というかまだ萼片が閉じたものばかりで、実の画像がまだ撮れていませんでした。

さてさて、延々続いたバラ科の春の花ですが、次回は見分け方のまとめをする予定です。出てこなかったキジムシロとミツバツチグリも見分け方には入れるつもりです。そろそろ次のお花に行きたくなりました〜(^_^;)。

posted by ふらり at 21:52| 千葉 ☔| Comment(4) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月26日

春のバラ科の野草まとめ

春(3〜5月)の千葉県で出会うことができたバラ科の野草をまとめてみました。
 
1.どんな花?
索引ヘビイチゴ.jpg  5枚の花びら(花弁)を持つ黄色い花です。変異で4枚や6枚の花びらがある場合もありますが、基本は5枚です。加えて、茎が地を這う傾向にあるので、花が咲くのは地面からあまり高くなく、写真を撮ろうと思うとしゃがむことが多いと思います。

 似ているけど、違う花は?
索引ウマノアシガタ.jpg  同じ5枚の花びら(花弁)を持つ花でも、花びらに艶、てかりがあり、花の高さが風でゆらゆら揺れるくらい結構高い花(30cm以上)は、キンポウゲ科ウマノアシガタ(←クリック)です。

 
2.見分けるポイント1
 まず、花のつき方と花の裏側を見てみましょう。(画像はサムネイルです。クリックすると大きくなります。)
花の
つき方
ヘビイチゴ花茎分類.jpg キジムシロ花茎分類.jpg 
ひとつの花茎からはひとつの花がつく ひとつの花茎にたくさんの花がつく 
副萼片ヘビイチゴ花裏分類.jpg オヘビイチゴ花裏分類.jpg 
葉のように先がいくつにも割れて幅広い 先割れがなく、萼片と同じように細い 
 ヘビイチゴ属です! 
見分けるポイント2を参照ください。
キジムシロ属です!
見分けるポイント3を参照ください。 
 

3.見分けるポイント2
 ヘビイチゴ属では『ヘビイチゴ』と『ヤブヘビイチゴ』の2種が見られます。(画像はサムネイルです。クリックすると大きくなります。)花期とは、私が千葉県で出会った月を書いています(2002/5〜2006/5)。なお、下の画像での大きさはカメラの近づき具合によって異なるので、比較できません。

ヘビイチゴ葉分類.jpg ヤブヘビイチゴ葉分類.jpg 
色が明るい。
形がやや丸っこい。 
色が濃い。
先がとがるような形。 
ヘビイチゴ花分類.jpg ヤブヘビイチゴ花分類.jpg 
 上から見ると副萼片は見えない。 上から見ても副萼片が見える。
ヘビイチゴタ分類.jpg ヤブヘビイチゴタ分類.jpg 
表面についているつぶつぶ(痩果)にでこぼこがある。 表面についているつぶつぶ(痩果)に光沢がある 
環境水田周りや明るい林縁
やや湿った場所を好む。
藪の林床や林縁
林の近くを好む。 
花期3,4,5,6,10月
*)春の花ですが、秋にも出会っていました。
3,4,5月 
名前
ヘビイチゴ(←クリック) ヤブヘビイチゴ(←クリック) 
県評価保護留意 保護留意 
 

4.見分けるポイント3
 キジムシロ属では『オヘビイチゴ』と『ミツバツチグリ』『キジムシロ』の3種が見られます。(画像はサムネイルです。クリックすると大きくなります。)花期とは、私が千葉県で出会った月を書いています(2002/5〜2006/5)。なお、下の画像での大きさはカメラの近づき具合によって異なるので、比較できません。

オヘビイチゴ葉分類.jpg ミツバツチグリ葉分類.jpg キジムシロ葉分類.jpg 
5枚の小葉 3枚の小葉 羽状複葉があり、
5〜9枚の小葉 
環境水田周り
明るくやや湿った場所 
草地、丘陵
*)私は成東食虫植物群落のみ
草地、明るい山道
日当たりのよい場所 
花期5月
*)他に比べて開花時期がやや遅い。 
4月 2,3,4月 
名前オヘビイチゴ(←クリック) ミツバツチグリキジムシロ
県評価保護留意 保護留意 保護留意 


 これで、ようやくまとまりました。花に出会う時期が少し遅いのですが、似ている花としては『カワラサイコ』『ダイコンソウ』があります。『カワラサイコ』はまだ出会ったことがありません。『ダイコンソウ』はまたいつか。

 オヘビイチゴの続きは責任持って書きますよ(^^♪
 おしまい。

posted by ふらり at 21:31| 千葉 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月01日

いちごの盛り合わせデザートはいかが?

 先週末、房総の林道を歩きました。雨上がりの林道沿いには疲れを癒してくれるデザートが用意されていました。
さて、収穫は?
いちご集合1.jpg
家まで持ち帰ってきてしまいました〜。大きさの比較のために、真ん中に1円玉を置いてみました。大きさの違いがわかります?これは『カザグルマ』でコメントいただいたmotoさんのアイディアです。ありがとうございましたm(__)m。大きさも違いますが、形も色も結構違いますね。。

 

1.何の実?
それぞれのいちごたちはなんていう名まえなんでしょう?わかります?それでは1個ずつ見てみましょう。
画像はサムネイルなので、クリックすると大きく見ることができます。

ヘビイチゴタ比較1.jpg まずは一番小さい実です。あれ?見たことありますね!種のようなものが表面にくっついていて、その種のような粒々の表面はでこぼこしています。
 皆さんも思い出しました?
さて正解は‥
ヘビイチゴ花茎分類.jpg  そうです。今まで、延々登場してきた『ヘビイチゴ』でした。『ヘビイチゴ』は田んぼのあぜの他にも、やや湿った比較的明るい林縁にも咲いています。『ヘビイチゴ』の最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ヤブヘビイチゴタ比較.jpg さて、次はBです。Aの『ヘビイチゴ』に色形はよく似ていますが、大きさはこちらのほうがかなり大きいですね。そして、赤い実の表面についている粒々の表面はつるつるです。ということは?この実もここで紹介しましたね。
ヤブヘビイチゴ全体2.jpg そうです。『ヘビイチゴ』に似ていて、大きいといったら『ヤブヘビイチゴ』ですね。『ヤブヘビイチゴ』は房総の林道沿いでは普通に見られました。『ヤブヘビイチゴ』の記事はこちら(←クリック)です。

 
クサイチゴタ比較1.jpg Cの実です。A,Bとはだいぶ印象が違いますね。こちらは比較的大きな粒がいっぱい集まってできている感じです。皆さんもよく知っているかもしれないラズベリー(最近私はラズベリージャム食べてます!)にも似ていますね。
 このCも、林道などを歩くとよく出会いますよ。さて何の実?
クサイチゴタ全体1.jpg こちらは上の実の全体です。両隣の緑の実はまだ熟していないものです。葉は草というよりは木の葉かな?
クサイチゴ花.jpg これは今年の4月に出会った花です。比較的大きな白い花です。このお花、出会ったことがある方も多いと思います。正解は?
 『クサイチゴ(草苺)』でした。高さも低いので、野草かなと思ったら、低木だそうです。キイチゴ(木苺)の仲間です。結構まとまって咲いているのに毎春出会います。
 
クサイチゴタ比較2.jpg 次はDです。Cに似ていますが、一つ一つの粒が大きいです。その代わり、粒の数は少ないのかな。
クサイチゴ花2.jpg この実のすぐ上には散りかけですが、花が残っていました。おや?Cの『クサイチゴ』と同じような花ですね。家に帰って、図鑑『樹に咲く花 離弁花1』を見ると、やっぱり『クサイチゴ』でした〜。どうやら実のでき方で、Cになったり、Dになったりするようです。
 
モミジイチゴタ比較1.jpg さて、Eの実です。比較的大きな粒々が集まってできている感じはC,Dの『クサイチゴ』と同じですが、色がオレンジ色でほかと違います。実も結構たわわ!という感じです。
モミジイチゴタ全体.jpg 実の全体です。実は枝にいくつもついていました。枝の下側についています。手前に見える葉の形もほかのとは違って特徴がありますね。この実のつき方と葉の形で「あれかな?」とお気づきになった方もいらっしゃるでしょう。
 さてなんという名まえかな?
モミジイチゴ花.jpg 花の画像です。今年の4月に山の尾根の日当たりのよい場所で出会いました。これは枝を持ち上げて撮影しています。そう、『モミジイチゴ(紅葉苺)』でした。名まえは、見ればわかるように、葉の形がモミジに似ているからですね。枝をすっと伸ばすとその下側に花をつけます。花は結構地味なのです。こちらの画像では、まだ葉が開きはじめという感じですが、上の先週末であった葉は大きく開いていました。『モミジイチゴ』も低木で『クサイチゴ』と同じキイチゴ(木苺)属です。
 
いちご買った.jpg 最後のFの実は、皆さんおわかりのように〜、お店で買ってきた『いちご!』でした〜(^。^;)。上の画像はFだけは、はめ込みです。ただし同じ1円玉と一緒に撮影して、画像はめ込みの際に大きさを合わせたので、実の大きさは比較できるようにしています。
 今日のお題にどうしても登場してもらうため、同じ日の夜に急きょスーパーで買ってきました。ところが、品種は書いていないので、単なる『いちご』!です。
 『シロバナノヘビイチゴ』『ノウゴウイチゴ』と同じようにオランダイチゴ属です。これらの実についてはこちら(←クリック)の記事の下のほうに紹介しています。


2.実の中身とお味は(~0~)?
 それぞれの実の中身はどうなっているんでしょう。『ヘビイチゴ』の記事で、自分の手で割ってみた画像を載せましたが、ここではやっぱりデザート!なので、そんなことはいたしません。ちゃ〜んと包丁で二つに切ってみました。
いちごタ断面.jpg
 まずはFのい・ち・ご!私は丸ごと食べてしまうことが多いので、上のように二つに割ったものはあまり見ていないなあと気づきました。さて、いちごの赤は表層近くだけで、中は白いのですね。ぎっしり詰まっています。いちごの下が少しぬれていますが、やっぱりジューシーです。断面中央には特に白い2本の筋がうっすら見えます。それと、表面には痩果がついていますが、その痩果までうっすら白い筋が中央の2本筋から枝分かれして続いているのが見えます。実ができていく中での意味がここにあると思いますが、今日のお題とそれるのでまだ調べていません。

 さて、お味はもちろん甘いです〜。


 さて、このFとの比較でほかのものを見ていきましょう。
ヘビイチゴタ断面1.jpg
 まず、Aの『ヘビイチゴ』です。左上は下側を撮影しています。そして右上はたてに二つに割ったものです。意外?にもFのいちごとよく似ていました。実がぎっしりだし中が白いことなど似ていますね。

 さて、お味は?‥やっぱり無味でした〜。結局今年はヘビイチゴの実を2つも食べてしまった‥(-_-#)。
 

ヤブヘビイチゴタ断面.jpg
 Bの『ヤブヘビイチゴ』を割ってみました。ずいぶんジューシーでした。断面はAの『ヘビイチゴ』にそっくりですが、Fのいちごにもやっぱり似ていいますね。

ヤブヘビイチゴタ断面2.jpg
 こちらは同じく『ヤブヘビイチゴ』の実を手で割ってみたものです。『ヘビイチゴ』の記事(←クリック)に、この果実は海綿質なので、ふにゃふにゃしていると書きましたが、『ヤブヘビイチゴ』も同じでした。つまり、上の包丁で二つに切ったものでは中は実が詰まっているのがわかったのですが、それは海綿質なのでふにゃふにゃであるところが、Fのいちご(オランダイチゴ属)とは違うところでした。
 さて、味見の時間です!すると、意外にもかすか〜に甘みを感じました〜!(^^)! 『ヘビイチゴ』よりも実が大きい分だけ、ジューシーで甘みを感じることができたのかな?ということは‥
ヤブヘビイチゴタ食べかけ.jpg 道を注意深く歩いていると、なんと食べかけ!の『ヤブヘビイチゴ』の果実を見つけましたよ!もちろん、私ではありませ〜ん。どんな動物?鳥?虫?がついばんだんでしょうね。実がある程度大きくて、赤で目立つし、ジューシーなので、食べてみたのかな?近くにもうひとつありましたので、何かが食べていることは確かです!でもどちらも食べ残し。。私は完食したのになあ。。。(画像はサムネイルです)


クサイチゴタ断面.jpg

 次はキイチゴ(木苺)属の『クサイチゴ』です。なんか名まえが矛盾していますね(^_^)。上の画像のようにキイチゴ属の果実はイクラのような粒々が集まってできています。これを核果と呼ぶそうです。右上に、核果をつぶしてみた画像を載せましたが、核果の中には種子がひとつ。果肉はとてもジューシーです。ということは、このイクラのような核果ひとつひとつが果実なんですね。つまり核果一つ一つが花の雌しべ一本一本に対応することになりますね。
 そこで、キイチゴ属を代表して『クサイチゴ』の花から果実へを見てみましょう。(横道にそれた〜)画像はサムネイルなので、クリックすると大きくなります。
クサイチゴ花3.jpg 『クサイチゴ』の花です。3月に林道沿いの林縁で出会いました。
雄しべと雌しべはたくさんあります。花の大きさは違いますが、雌しべの集まりがふくらんでいるところは、『ヘビイチゴ』『ヤブヘビイチゴ』や『シロバナノヘビイチゴ』などにもよく似ています。
クサイチゴ花後.jpg 花びら(花弁)が散ってしまいました。この画像からは先週末(5月)の画像です。雄しべも横に開いて取れそうです。
クサイチゴ果タ青1.jpg 赤く熟す前の果実です。小さな核果がたくさん集まっているのがわかります。これが赤く熟すと核果がもっと大きくなって、上のCのような果実になるのでしょうね。
クサイチゴ果タ青2.jpg こちらは、核果があまりついていません。これはつまりたくさんの雌しべのうち、受粉できたのが少なかったということです。受粉できなかった雌しべが茶色くなって枯れているのが見えます。このような果実が熟すとDのようになるのでしょう。
−まとめ−
●キイチゴ属はたくさんの雌しべが一つ一つ受粉して核果を作る。
●受粉した雌しべの数によって核果の数も決まる。

 ということで、ようやく味見で〜す。なななんとあま〜いのでした。ジューシーな分だけ、Fのいちごよりも甘いんです!!それになんとなくさわやかな味で、後味もすっきり。甘くて後味もよいなんて最高のデザートです。これがただなんて!
 
モミジイチゴタ断面.jpg

 さて、最後のEの『モミジイチゴ』です。こちらもキイチゴ属なので、核果が集まってできており、核果の中には種が一つ入っています。左上の画像を見ると、果実の基部から白い糸のようなものが一つ一つの核果まで伸びている様子が見えます。
 味で〜す。甘さは『クサイチゴ』には負けますが、甘いです。加えてかすかな甘酸っぱさと色が似ているせいか、柑橘系の味を感じました。
 
3.まとめ
 いちごの味6番勝負!結果は?
 一番甘いのは‥『クサイチゴ』でした〜。なあんと売っているいちごに勝ってしまいました。やっぱりジューシーであることが甘さの秘訣であると思います。これでonjoさんの質問にも少しは答えられました?
 この季節、林道は花はやや少なくなりましたが、このようなスイーツが食べ放題なのでした(^o^)。
 
4.おわりに
 いつもは週末の一日、ブログを書く日にしていたのですが、先週末は天気が悪いわりには二日とも出かけてしまったため、ブログまで手が回らず、ようやく更新できました〜。でもこんなに長くなるなら、分ければよかったなあ。

今日の主役は‥
クサイチゴ(草苺) バラ科キイチゴ属
私が出会ったのは(花)‥2,3,4,5月 千葉県 林縁、山地の日当たりのよい場所
千葉県評価:保護留意
もうひとつ
モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科キイチゴ属
私が出会ったのは(花)‥3,4月 千葉県 林縁、山地の日当たりのよい場所
千葉県評価:保護留意
 
posted by ふらり at 21:36| 千葉 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月13日

ゲンゲ マメ科の花を代表して

 いまさら、春爛漫のころの花、『ゲンゲ』の登場です。ブログを始めて2ヶ月、ついに梅雨入りしましたが、更新スピードが遅いので書きたかった春の花ももう季節遅れになってしまいました。振り返ってみると、春の花の中でも身近に見られる花が属する、シソ科、ゴマノハグサ科、アブラナ科、マメ科などは1種類も載せていませんでした。梅雨の花に行く前に、まだ少し書こうと思い、その中でも好きなマメ科の『ムラサキツメクサ』を書くことにしました。マメ科の花は初めての登場なので、花のつくりを書こうと思ったのですが、ご存知のとおり『ムラサキツメクサ』の花は小さいので、うまくかけないことに気づき、姿格好が似ている『ゲンゲ』に登場してもらうことにしました。なので、今回は花のつくりだけの説明です。『ゲンゲ』の葉などの記事はまた来年の私に書いてもらうことにします(ブログが続いていれば(^。^;))。
 
ということで、今回の主役は‥
ゲンゲ (紫雲英) 別名 レンゲソウ
マメ科ゲンゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4,5月 水田周りの草地、休耕田
千葉県評価:一般
 
1.花のつくり
 いきなり花のつくりです。
ゲンゲ花つくり00.jpg
 咲きはじめです。つぼみは最初下を向いており、その状態で花が開き始めます。つぼみの状態では、下で述べる「旗弁」という花びら(花弁)が他の4枚の花びら(花弁)を包んでいます。バラ科の花も同じく5枚の花びら(花弁)でしたが、バラ科の花弁はどれも同じでしたがマメ科の花弁はつぼみのときから役割が異なるようです。
ゲンゲ花つくり1.jpg
 花が開きました。『ゲンゲ』の花びら(花弁)は5枚です。上に立っている一番目立つ花弁を「旗弁」と呼びます。旗のように立っているからでしょう。その下の2枚の白い羽のような花弁を「翼弁」と呼びます。確かに翼のようですね。そして、真ん中の先が濃いピンクに染まっているのを「舟弁」と呼びます。「舟弁」は1枚ではなく、左右2枚の花弁が手を合わせるように合わさっています。なので「旗弁」1枚、「翼弁」2枚、「舟弁」2枚の合計5枚です。花の形はぜんぜん違うけどバラ科やスミレ科の花と花弁の枚数は同じですね。
 「旗弁」には根元に向かって濃いピンク色の線が見えますが、これは「蜜標」と呼びます。「蜜標」とは、「ここに蜜があるよ!」と飛んでいる虫にアピールする役目があります。私が勝手に思うに、飛行機が着陸するときに、滑走路の誘導灯がありますね。あんなものかなあと。虫も飛んで来るし(^。^;)。マメ科の花の場合は、「旗弁」が立っていること自体が虫に対するアピールになっていると思います。ということで、『ゲンゲ』の蜜は「旗弁」の根元にあることになります。味見はしてません(^^;)。
 さて、上のような代表的なマメ科の花の形を「蝶形花」と呼ぶそうですが、どこが蝶の形なの?って、思いませんか?しばらく見ていても、この花の形が蝶の形とダブルことはないですよ。今までなんとなく蝶のように派手だよなあくらいにしか思っていませんでした。ブログを書くにあたって、もう一度花を見ていたんですが、それでも(・・?。「翼弁」2枚が翅のように見えるとしても、大きな「旗弁」は?ということで、手持ちの図鑑には書いていなかったので、インターネットで検索してみました。
 すると、ホームセンターのコメリのホームページの「おしえてネット」の「園芸コラム」のバックナンバーで「ハギ」の花の記事に解説がありました。コメリのホームページは下記です。リンクはトップページにと書いてあったので、直接記事にはリンクしていません。
http://www.komeri.com/
 記事を引用すると、次のとおりです。「五枚ある花弁のうち、二対四枚が蝶の翅のように左右に配置し、残りの一枚は二対の花弁の上方に配置するため、花弁がちょうど蝶の頭や触角の位置にくる。この上方の花弁を旗弁という。」
 なるほど、「旗弁」は触角や頭部になると。。はあ。。いまいちぴんとこないので、実際に蝶に登場してもらいましょう。春の蝶としては代表的なモンシロチョウです。といいつつ、画像は11月でした。すみませんm(__)m。
マメ科花説明モンシロチョウ.jpg
 どうでしょうね〜?私は蝶を見てもぴんと来ませんよ〜。「旗弁」にある「蜜標」などが触角になるでしょうか。ちょっと苦しいなあ。皆さんはどうですか?
ゲンゲ花つくり2.jpg
 再び『ゲンゲ』に戻って、花を上から見ました。『ゲンゲ』は花が輪生します。ただし、『ムラサキツメクサ』のように、何段も積み重なってはおらず、くるりと360度、輪のように咲いているのが違いです。花の根元の濃いピンク色は「萼筒」といい、バラ科やスミレ科の花では「萼片」といっていたものに相当します。「萼筒」というように、「萼片」がくっついて筒のようになっています。
 また、上の画像では、「舟弁」の2枚が合わさっている間の隙間が見えていますね。だから舟のように見えるというわけです。
ゲンゲ花つくり3.jpg
 上の画像は花がやや終わりかけの時のものです。合わさっていた2枚の「舟弁」の間から雄しべと雌しべが見えています。雄しべは10本あるそうですが、1本だけは独立して、他の9本は根元がくっついているそうです。
ゲンゲ花つくり4.jpg
 上の画像では花弁が散ってしまっている花があります。それを見ると、一番長く伸びているのが雌しべの柱頭です。そして、雌しべの柱頭の根元のほうを見るとうす緑に太くなっていますが、これを「子房」といい、将来豆ができたときの莢(さや)になる部分です。
ゲンゲ花つくり5.jpg
 花が終わってしまいました。子房は膨らんできていますね。花のときはまっすぐだった子房がくねくね曲がっているのはちょっと不思議です。
 
 以上で、おしまいです。今回の記事には花のつくりの用語が出てきていますが、これらは「身近な植物から花の進化を考える」という本を参考にしました。本当は花を実際に観察する前に、このような本を読んで知識を持って観察するのがよいのでしょうが、私の場合は、とりあえず、画像を撮っておいて、ブログを書くにあたって、わからない部分を本やインターネットで探すという感じなんです。なので今回の場合も、花のつくりをいまいち理解しないまま撮影していたため、花のつくりの説明に、たくさんの画像を載せることになってしまいました。
 

 最後に、『ゲンゲ』も好きな花のひとつです。どうやら私の花の好みは、比較的小さくて、ピンク系の色の花が多いようです(*^_^*)。特にピンクから白へ色の移ろいが大好きです。ということで、『ゲンゲ』はど真ん中ストライクゾーン!!
posted by ふらり at 22:14| 千葉 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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