2006年06月23日

ムラサキツメクサ (2) いちごのかき氷はいかが?

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ムラサキツメクサ(紫詰め草) 別名:アカツメクサ(赤詰め草)
マメ科シャジクソウ属

私が出会ったのは‥千葉県、5,6,7,8,9,11月 草地
千葉県評価:一般有害
ムラサキツメクサ茎.jpg
1.茎と葉について
 『ムラサキツメクサ』の茎は直立傾向にあります。といってもまっすぐ立つというよりは、根元から斜め上に伸びていくという感じです。その上に花をつけるので、茎が地を這う『ゲンゲ』(←クリック)や『シロツメクサ』よりも背が高い印象です。茎や葉や花まで細かい毛が生えています。
 葉は3枚の小葉が1セットです。これは『シロツメクサ』と同じですね。ただ茎が地を這う『シロツメクサ』は葉を高くするために葉柄(葉と茎とをつなぐ部分)をひょろひょろっと伸ばしていますが、茎自体が直立する『ムラサキツメクサ』はそんなことは必要ないので葉柄は短いです。葉の形も同じ3枚とはいえ、『ムラサキツメクサ』の葉は一枚一枚がやや細長い感じです。葉にはV字形の斑紋があるものが多いです。花だけ見ると『シロツメクサ』や『ゲンゲ』と似ていますが、茎や葉はだいぶ異なります。
 
2.花について
ムラサキツメクサつぼみ1.jpg
 上の画像は茎の先を見てみました。葉の葉柄には膜状のものがついていました。私の持っている図鑑には書いていないのではっきりしませんが、おそらく托葉だと思います。この托葉に包まれるような感じで顔をのぞかせているのが、つぼみと新しい葉っぱです。托葉には新しいつぼみや葉を保護する役目もあるんでしょうかね。今まで花しか撮影していなかったので、托葉に気がついたのは今年からです。結構大きいし、ストライプの柄が目立ちます。
ムラサキツメクサつぼみ2.jpg
 上の画像のように、托葉は2枚です。これはバラ科の『ハマナシ』(←クリック)でも同じでしたね。ムラサキツメクサ花開く1.jpg
 つぼみから花が開いて‥というよりは花が伸びて!きましたよ。上の画像のように花は球状にまとまって咲くのですが、下から咲いていきます。といっても一番上が花開くときまで、下の花も咲き続けているので、かき氷てんこ盛り!になるのですね。下から咲き始めるといっても、きちんと360°同じ速度で花前線が上昇するわけではなく、上の画像のように、結構偏りが見られました。陽当たりのせいなのか個性なのかは不明ですが、ちょっとおもしろいです。
 あっ上の画像の葉にはV字形の斑紋がありませんでした。

 でもちゃんと360°均等に咲いていかないと‥
ムラサキツメクサ花2.jpg

 ほらほら言わんこっちゃない。こんな端っこに花の頂点が来てしまいましたよ(^_^;)。でも人のつむじもいろいろなところにありますから‥、あっ決してつむじ曲がりと言っているわけではありませんよ(~_~;)。
ムラサキツメクサ花開く2.jpg
 花開いてきましたね。花は開くと横というか、外側に広がります。上の画像では、下側の花は外側に広がって、上の方の花はまだこれからという感じですね。
ムラサキツメクサ花1.jpg

 さあ、花満開です!かわいい花(*^_^*)。こんもりまとまった花のかたまりとしてもよいのですが、このようにひとつひとつの花もとてもかわいいのです。巣で親鳥の帰りを待って口を大きく開けている子鳥たちにも見えますよ(*^_^*)。

 花の説明を上の画像でしようと思いましたが、書き込むのがもったいないので、もっと拡大した画像をもう一枚。
ムラサキツメクサ花11.jpg
 『ムラサキツメクサ』も『ゲンゲ』(←クリック)と同じマメ科なので、蝶形花です。一枚大きな旗弁は、虫にアピールするための役割を持っています。虫に蜜の位置を知らせるデザインを蜜標と言うんでしたね。『ムラサキツメクサ』の蜜標は小さい花ということもあるのか、ストライプとシンプルです。
 真ん中のピンクは舟弁で、実は左右2枚の花びらが合わさっています。その外側に開いている白い花びら2枚は翼弁といいます。よかったら『ゲンゲ』の記事を見てください。花が大きいので、もう少しわかりやすく書いていますよ。
 翼弁はよくみると、うねっているので、ふと見ると蝶々みたいに見えます。実はマメ科の花が蝶形花と知って、『ムラサキツメクサ』の花を見て、そうか!なんて思ったのですが、じつは違うのですよね。蝶形花の意味はこちら(←クリック)へどうぞ。
 つぼみで長い毛のように見えていたのは、じつは萼片でした。さて『ゲンゲ』の記事に萼片がくっついたものを萼筒と言いますと書きましたが、『ムラサキツメクサ』は萼片なの?私もよくわからなくなりましたが、用語を調べてみると、萼筒でも先がとがっている部分は萼裂片とか萼片と呼ぶそうです。なんだか‥。
ムラサキツメクサ花4.jpg
 もう少し、萼のところをわかりやすく見てみたいと思い、仕事場の敷地に咲いていた花を少しいただいて、お部屋で撮影してみました。長く伸びた萼片の根元は合わさって、萼筒になっていました。
ムラサキツメクサ花終わり11.jpg
 ようやく花も終わり、葉も一緒に枯れていました。
ムラサキツメクサ花終わり2.jpg
 この画像もお部屋画像です。萼片が5つに分かれているのがわかります。
ムラサキツメクサ花終わり3.jpg
 小さな花ひとつを抜いてみました。こんな風になっているのですね。白い部分に種ができるのでしょうか。そっと開いてみましたが、まだ若いせいなのか、種はありませんでした。
 今回はなんか説明で終わってしまいました。自分で観察しながら書いているので、疲れた〜。
 次回(←クリック)は花のつき方への疑問を観察する予定です。そして、一番書きたかったことはその次かな〜。先は長い〜。

posted by ふらり at 21:55| 千葉 🌁| Comment(5) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月22日

ムララキツメクサ (1) いちごのかき氷はいかが?

 しばらく空いてしまいました。。じつは私のパソコンのシステムが故障してしまいました(ToT)/。システムのリカバリーは終わったのですが、大事なものが消えてしまいました〜。
 ここからは愚痴です〜。読み飛ばしたい方は下の次項有の場所へすぐ行ってくださいね(^_^;)。
 まずメール関連のすべて。まあ携帯にもアドレスは入っている場合が多いので、なんとか大丈夫。
 約16,000枚の大切な画像は別のハードディスクに移してあるので、大丈夫でした。ほっとしたのもつかの間、撮影画像に関する大切なデータが消えてしまいました(ToT)/~~~。私はPhotoshop elementsで撮影画像を整理していました。各画像に次のような項目で整理したんです。
・撮影した場所(例えば、高尾山の裏高尾の小下沢林道など)
・撮影した環境(例えば、日のあたる林縁、斜面など)
・被写体の名まえ(例えば、スミレ科エイザンスミレなど)  です。
 これがあると、この花にはいつどこで、どんな環境で出会ったっけ?と思ったときにすぐわかるのです。また種別で整理しているので、このブログを書く際も、この花の画像だけを全部見て編集しようということが結構簡単にできるようになりました。この整理は、昨年体調を崩していたときに、暇を見つけてこつこつやっていたもので、最近は、忘れないうちと言うことで、なるべく撮影した当日に整理をしています。と言うようにとても大切なデータなのに、バックアップを取っていたつもりがとっていなかった〜。間抜けですね〜。てっきり上のようなデータは画像ファイルに書き込まれていると思い、画像ファイルのバックアップを取っておけば大丈夫と勘違いして、じつは別にカタログファイルと言うのがあるのをぜんぜん気づいていませんでした。初心者です。。
 システムリカバリー完了!画像ファイルも安全!と言うことで、よかった!と思っていたら、えっ‥。こんなことで茫然自失状態が続き、ブログ作成が滞りました。
 とりあえず、再整理は1年以上かけて細々とやっていくとして、ブログの作成には最近撮影した画像だけでなんとか頑張ってみます。
 
次項有ようやく再スタート〜。
 今日の主役は‥
ムラサキツメクサ (紫詰め草) 別名:アカツメクサ(赤詰め草)
マメ科シャジクソウ属

私が出会ったのは‥5,6,7,8,9,11月 千葉県 草地
千葉県評価:一般有害
ムラサキツメクサ全体.jpg
 とてもかわいい花で、私は大好きな花です。こんもり盛ったいちごのかき氷をすぐに連想してしまいます(^。^)。
 1.名まえの由来
 まず、シャジクソウ属のシャジクソウて何でしょう?私は知りませんでしたので、図鑑「山に咲く花」で調べると、山地に咲く花であるんですね。小葉が車軸のように生えるからだそうです。
 図鑑「野に咲く花」によると、同じシャジクソウの仲間の『シロツメクサ(白詰め草)』は、江戸時代にオランダからガラス器を送ってきたとき、壊れないように乾燥したシロツメクサを詰め物にしたところから名づけられたとありました。『ムラサキツメクサ』は『シロツメクサ』と一見似ていて、花の色が赤紫と言うことでしょうか。私は図鑑でこの花の名前を知るまでは、別名の『アカツメクサ』と呼んでいたと思います。特に子供のころは『アカツメクサ』って言っていました。でもこの花の色って、でもなく、でもなく、いうなればピンクですよね。もちろん「ピンクツメクサ」はだめなんでしょうけど。

 そういえば、このからにかけての色の花の名まえは結構さまざまです。
 まずは紫がつく花は‥(画像はすべてサムネイルです。クリックすると拡大します。)
ムラサキカタバミ花色比べ.jpgムラサキケマン花色比べ.jpg
ムラサキカタバミ(カバタミ科)
5月ごろから出会いますね。でも上の画像は11月撮影でした。色が濃い花で、私の印象では赤紫に近いのかな。
ムラサキケマン(ケシ科)
4月ごろ出会いました。さらに紫色っぽい感じがします。
ムラサキサギゴケ花色比べ.jpgムラサキニガナ花色比べ.jpg
ムラサキサギゴケ(ゴマノハグサ科)
4月ごろ出会いました。これも紫で納得です。
ムラサキニガナ(キク科)
7月に出会いました。これも紫かな。 
 赤がつく花は‥
アカバナユウゲショウ花色比べ.jpgアカバナユウゲショウ(アカバナ科)
5月ごろ出会いました。
ピンク!という感じですね。
 あっそうそうピンクは日本語では桃色です。桃色がつく花は‥
ウ花色比べ.jpgモモイロキランソウ(シソ科)
千葉県では出会っていません。5月に富士山西側で出会いました。キランソウは紫色ですが、紅紫色の花の株をこう呼ぶそうです。
いい色ですね。
 紅紫色で思い出しました。紅がつく花は‥
ベニバナボロギク花色比べ.jpgベニバナボロギク(キク科)
8月ごろ出会いました。
紅色というとこんな色?
 という感じで、いろいろ並べてみました。まだ他にもあると思います(たとえばセンボンヤリの別名はムラサキタンポポ)が、ぱっと思いついたのがこれくらいでした。どうでしょう?もちろん花一輪一輪で、色合いも異なると思いますが、上の花の画像でいうと、
 「ムラサキ」がつく花は紫色はもちろん、赤紫程度まで含まれる。「アカ」がつく花は真っ赤よりは濃いピンク。「モモイロ」がつく花はまさしく桃色、柔らかい色合い。「ベニ」がつく花は赤というよりは朱色系、という感じでしょうか。
 すると『ムラサキツメクサ(別名アカツメクサ)』はどうでしょう。「ムラサキ」よりは明るい感じなので、どちらかというと「アカツメクサ」の方がぴんとくるかな〜。「モモイロツメクサ」でもいいけど、桃色よりは色がはっきりしているな‥、と考えてたら、「モモイロシロツメクサ」なんて花があるのでした。
モモイロシロツメクサ花色比べ.jpgモモイロシロツメクサ(マメ科)
5月ごろ出会いました。
2005年に初めて出会って、その時は色合いの違うシロツメクサだなあって思っていたら、今年になってきちんと名前があることを知りました。白が基調なので、こちらのほうが「モモイロ」がふさわしいかな。
 加えていうと、千葉県植物誌には「ベニバナツメクサ」というのも載っていて、見たことはありませんが、花の色はオレンジ−朱色系でした。なんだ、私が考え付きそうな花の名まえはもうすでに先約済みでした。
 

 なんか今回は『ムラサキツメクサ』というよりは色の話で終わってしまいました。前途多難!
 最後に、『ムラサキツメクサ』の県評価は一般有害!。どうも海外原産の植物はだいたい一般有害のようで、このシャジクソウやウマゴヤシの仲間はそろって一般有害でした。。

 次回はこちら(←クリック)です。

posted by ふらり at 06:09| 千葉 🌁| Comment(10) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月13日

ゲンゲ マメ科の花を代表して

 いまさら、春爛漫のころの花、『ゲンゲ』の登場です。ブログを始めて2ヶ月、ついに梅雨入りしましたが、更新スピードが遅いので書きたかった春の花ももう季節遅れになってしまいました。振り返ってみると、春の花の中でも身近に見られる花が属する、シソ科、ゴマノハグサ科、アブラナ科、マメ科などは1種類も載せていませんでした。梅雨の花に行く前に、まだ少し書こうと思い、その中でも好きなマメ科の『ムラサキツメクサ』を書くことにしました。マメ科の花は初めての登場なので、花のつくりを書こうと思ったのですが、ご存知のとおり『ムラサキツメクサ』の花は小さいので、うまくかけないことに気づき、姿格好が似ている『ゲンゲ』に登場してもらうことにしました。なので、今回は花のつくりだけの説明です。『ゲンゲ』の葉などの記事はまた来年の私に書いてもらうことにします(ブログが続いていれば(^。^;))。
 
ということで、今回の主役は‥
ゲンゲ (紫雲英) 別名 レンゲソウ
マメ科ゲンゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4,5月 水田周りの草地、休耕田
千葉県評価:一般
 
1.花のつくり
 いきなり花のつくりです。
ゲンゲ花つくり00.jpg
 咲きはじめです。つぼみは最初下を向いており、その状態で花が開き始めます。つぼみの状態では、下で述べる「旗弁」という花びら(花弁)が他の4枚の花びら(花弁)を包んでいます。バラ科の花も同じく5枚の花びら(花弁)でしたが、バラ科の花弁はどれも同じでしたがマメ科の花弁はつぼみのときから役割が異なるようです。
ゲンゲ花つくり1.jpg
 花が開きました。『ゲンゲ』の花びら(花弁)は5枚です。上に立っている一番目立つ花弁を「旗弁」と呼びます。旗のように立っているからでしょう。その下の2枚の白い羽のような花弁を「翼弁」と呼びます。確かに翼のようですね。そして、真ん中の先が濃いピンクに染まっているのを「舟弁」と呼びます。「舟弁」は1枚ではなく、左右2枚の花弁が手を合わせるように合わさっています。なので「旗弁」1枚、「翼弁」2枚、「舟弁」2枚の合計5枚です。花の形はぜんぜん違うけどバラ科やスミレ科の花と花弁の枚数は同じですね。
 「旗弁」には根元に向かって濃いピンク色の線が見えますが、これは「蜜標」と呼びます。「蜜標」とは、「ここに蜜があるよ!」と飛んでいる虫にアピールする役目があります。私が勝手に思うに、飛行機が着陸するときに、滑走路の誘導灯がありますね。あんなものかなあと。虫も飛んで来るし(^。^;)。マメ科の花の場合は、「旗弁」が立っていること自体が虫に対するアピールになっていると思います。ということで、『ゲンゲ』の蜜は「旗弁」の根元にあることになります。味見はしてません(^^;)。
 さて、上のような代表的なマメ科の花の形を「蝶形花」と呼ぶそうですが、どこが蝶の形なの?って、思いませんか?しばらく見ていても、この花の形が蝶の形とダブルことはないですよ。今までなんとなく蝶のように派手だよなあくらいにしか思っていませんでした。ブログを書くにあたって、もう一度花を見ていたんですが、それでも(・・?。「翼弁」2枚が翅のように見えるとしても、大きな「旗弁」は?ということで、手持ちの図鑑には書いていなかったので、インターネットで検索してみました。
 すると、ホームセンターのコメリのホームページの「おしえてネット」の「園芸コラム」のバックナンバーで「ハギ」の花の記事に解説がありました。コメリのホームページは下記です。リンクはトップページにと書いてあったので、直接記事にはリンクしていません。
http://www.komeri.com/
 記事を引用すると、次のとおりです。「五枚ある花弁のうち、二対四枚が蝶の翅のように左右に配置し、残りの一枚は二対の花弁の上方に配置するため、花弁がちょうど蝶の頭や触角の位置にくる。この上方の花弁を旗弁という。」
 なるほど、「旗弁」は触角や頭部になると。。はあ。。いまいちぴんとこないので、実際に蝶に登場してもらいましょう。春の蝶としては代表的なモンシロチョウです。といいつつ、画像は11月でした。すみませんm(__)m。
マメ科花説明モンシロチョウ.jpg
 どうでしょうね〜?私は蝶を見てもぴんと来ませんよ〜。「旗弁」にある「蜜標」などが触角になるでしょうか。ちょっと苦しいなあ。皆さんはどうですか?
ゲンゲ花つくり2.jpg
 再び『ゲンゲ』に戻って、花を上から見ました。『ゲンゲ』は花が輪生します。ただし、『ムラサキツメクサ』のように、何段も積み重なってはおらず、くるりと360度、輪のように咲いているのが違いです。花の根元の濃いピンク色は「萼筒」といい、バラ科やスミレ科の花では「萼片」といっていたものに相当します。「萼筒」というように、「萼片」がくっついて筒のようになっています。
 また、上の画像では、「舟弁」の2枚が合わさっている間の隙間が見えていますね。だから舟のように見えるというわけです。
ゲンゲ花つくり3.jpg
 上の画像は花がやや終わりかけの時のものです。合わさっていた2枚の「舟弁」の間から雄しべと雌しべが見えています。雄しべは10本あるそうですが、1本だけは独立して、他の9本は根元がくっついているそうです。
ゲンゲ花つくり4.jpg
 上の画像では花弁が散ってしまっている花があります。それを見ると、一番長く伸びているのが雌しべの柱頭です。そして、雌しべの柱頭の根元のほうを見るとうす緑に太くなっていますが、これを「子房」といい、将来豆ができたときの莢(さや)になる部分です。
ゲンゲ花つくり5.jpg
 花が終わってしまいました。子房は膨らんできていますね。花のときはまっすぐだった子房がくねくね曲がっているのはちょっと不思議です。
 
 以上で、おしまいです。今回の記事には花のつくりの用語が出てきていますが、これらは「身近な植物から花の進化を考える」という本を参考にしました。本当は花を実際に観察する前に、このような本を読んで知識を持って観察するのがよいのでしょうが、私の場合は、とりあえず、画像を撮っておいて、ブログを書くにあたって、わからない部分を本やインターネットで探すという感じなんです。なので今回の場合も、花のつくりをいまいち理解しないまま撮影していたため、花のつくりの説明に、たくさんの画像を載せることになってしまいました。
 

 最後に、『ゲンゲ』も好きな花のひとつです。どうやら私の花の好みは、比較的小さくて、ピンク系の色の花が多いようです(*^_^*)。特にピンクから白へ色の移ろいが大好きです。ということで、『ゲンゲ』はど真ん中ストライクゾーン!!
posted by ふらり at 22:14| 千葉 ☁| Comment(7) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月11日

ナワシロイチゴ (3) かわいさだけでなく少しだけ華やかに

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ナワシロイチゴ (苗代苺) 別名サツキイチゴ(皐月苺)
バラ科キイチゴ属
私が出会ったのは‥千葉県 5,6月 草地
千葉県評価:保護留意
ナワシロイチゴ花いろいろ1.jpg
 『ナワシロイチゴ』は花びら(花弁)が立っているのですが、上のように花弁一枚一枚が大きくて、お互いがぶつかってひらひらはみ出ていました。ちょっと華やかです。
ナワシロイチゴ花いろいろ2.jpg
 撮影していたときは気づいていませんでしたが、あれあれ?花びら(花弁)の枚数が5枚よりも多いですね!ちょっと、うふふっ(*^_^*)です。
ナワシロイチゴ花いろいろ3.jpg
 この花はなにが変?
 よく見ると白い萼片が6枚ですよ。花弁は?近づいて数えてみたら5枚でした。
 
 こんなに小さな花でも、よく見ていると個性がありますね。こういう個性を見つけると、私はもっとその花が好きになります。
おしまい。
posted by ふらり at 20:49| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(1) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月09日

ナワシロイチゴ (2) ビロードの中に宝石ひとつ

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
今回の主役は‥
ナワシロイチゴ (苗代苺) 別名サツキイチゴ(皐月苺)
バラ科キイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 5,6月 草地
千葉県評価:保護留意
ナワシロイチゴ花1枚.jpg
今日の一枚はこれです。ビロードのような輝きを持った萼片の中に宝石がひとつ。この花は花びら(花弁)と萼片の、色と材質?のコントラストが美しいと思うのです。
 萼片は裏に隠れて、花弁が美しいのは普通ですね。萼片が花弁と同じように美しい花はあります(ユリ科、アヤメ科など)。花弁をなくして萼片が花弁の変わりに美しい花もあります(カザグルマなどキンポウゲ科)。でも萼片は萼片、花弁は花弁、それぞれ個性を出して且つ、全体として美しい花はなかなかないのでは?
 
  それでは、お花について見ていきましょう。
ナワシロイチゴつぼみ.jpg
1.つぼみについて
 上の画像はつぼみです。つぼみの下にも托葉が2枚ありました。それと、萼片の先はやっぱり小さな葉っぱがありましたよ(^^♪『ハマナシ』と同じですね。『ハマナシ』の記事はこちら(←クリック)です。
ナワシロイチゴつぼみ2.jpgナワシロイチゴ花1.jpg
 上の画像は花開く、いやいや萼片が開いていく画像です。画像はサムネイルなので、クリックすると拡大します。これを見るとよくわかるのですが、つぼみの状態から花弁は立ったままです。つまり花弁は、萼片が開いてもつぼみのときと同じ状態で満開のときを迎えるのです。
ナワシロイチゴつぼみ3.jpgナワシロイチゴつぼみ4.jpg

 萼片はいっせいに開いていくものばかりではありませんでした。左上はちょっと覗いてみようかな(^^♪。右上はヘルメット?画像はサムネイルなので、クリックすると拡大します。
 
2.花について
 萼片が開いたところで、お花の説明を。
ナワシロイチゴ花仕組み1.jpgナワシロイチゴ花仕組み2.jpg

 花が満開?の状態では萼片は反り返ります。萼片と花弁はいずれも5枚。花弁は萼片と萼片の間に配置されています。『ヘビイチゴ』と同じですね。『ヘビイチゴ』の記事はこちら(←クリック)です。

 花の匂いは?鼻を近づけないと香りません。匂いはとてもおもしろいと感じました。バラ特有の匂いというよりは‥なんと言ったらいいか、そう、バニラの甘〜い香りといったらいいのでしょうか。少し鼻につく香りです。一度かいでみてくださいねるんるん
 さて、一番の特徴はやはり花弁ですね。花弁は開かずに、立ったまです。それと、花の上に見えているのは雌しべです。雄しべは花弁の隙間から見えますが、雄しべの先の葯は花弁の先からは出ていません。この雄しべの葯について他の花を見てみましょう。

ナワシロイチゴ雄しべ1.jpgナワシロイチゴ雄しべ2.jpg
 左上の花では花弁と花弁の隙間から雄しべの葯が1本だけ覗いています。また、右上の花では雌しべと一緒に雄しべの葯も花弁の先から顔を出しています。右上の花は花弁の色が薄くあせているので、どちらかというと、花も後半のような気がします。
ナワシロイチゴ+カミキリ1.jpgナワシロイチゴ+カミキリ2.jpg
 さて、虫はこの花のどこに魅力があるのでしょう。観察した当日は残念ながら蝶や蜂がおらず、出演を了解してくれたのはツヤケシハナカミキリ?だけでした。ハナカミキリの仲間は花粉や蜜が好物です。どこにあるのか見ていると、左上は花粉を食べている様子です。花弁と花弁の間に隠れているので顔を突き出して食べているようです。蜜は雄しべの付け根でした。と撮影をしていると、にらまれちゃいました(^^♪。
 
3.花の後
 満開の後はどうなるのでしょう。下の画像はサムネイルです。クリックすると拡大します。
ナワシロイチゴ花後1.jpgナワシロイチゴ花後4.jpg
 上の画像のように、花弁は最後まで開かずに落ちてしまいました。花弁がなくなると雄しべがはっきり見えますね。

 

4.ちょっと考えてみました。
 『ナワシロイチゴ』はなぜ花弁を立てたままなのでしょう。図鑑には書いていなかったので、勝手に(^_^)考えてみました。花弁を立てたことによる特徴は上にも書きましたが、花開いた当初は雄しべが花弁の裏に隠れているということです。つまり最初は雌しべのみが外に見えていることになります。ここから3つの考えを。
(一つめひらめき) 
 これは雌しべの成熟する時期と雄しべの成熟する時期を意識的に変えているのでは?と考えてみます。花は遺伝子の多様性から同じ花の花粉との受粉(自家受粉)を避けて他の花の花粉との受粉を優先したいと考えています。ところが、普通の花には雄しべも雌しべもついているわけですから、自家受粉の危険性はあるわけです。そこで、花によっては同じ株の花粉では受精しない仕組みを持っているものもあるそうですが、他に雄しべと雌しべの成熟時期を変える花があります。私が気づいた花としては、夏の高原を飾るヤナギランと秋の代表的な花ゲンノショウコです。いずれも花が開くとまず雄しべが花粉を出します。その後、雌しべの先が開くといった感じです。初めはゲンノショウコの花ってなんか違うのがあるなと思ったところから気づきました。「身近な植物から花の進化を考える」には他にホタルブクロが紹介されていました。ところが、『ナワシロイチゴ』は雌しべが先に思えるので、ゲンノショウコなどとは逆ですね。「写真で見る植物用語」という本には雌しべが先に成熟する花として、オオバコ、スズメノヤリ、セイバンモロコシが紹介されていました。あれ?いずれも風で花粉を運ばせる風媒花でした。確かに、雌しべが先に熟す花だと、花粉を食べに来る虫には人気ないよなあ‥。だから虫に花粉を運ばせる虫媒花は雄しべが先に熟すのかな。そうすると、『ナワシロイチゴ』も虫媒花なので、この考え方はだめかなあ。
(二つ目ひらめき
 雄しべは成熟しているけれど、隠している。すると、『ナワシロイチゴ』に来る虫たちは食べ物である花粉を得るためには、花弁をどけるかその中に顔を突っ込むなどちょっとした工夫が必要になります。その作業をやるときにもともと体についていた別の花の花粉が雌しべの先につく。といった工夫をしているという考えはどうでしょう。つまり、雄しべの花粉に虫がたどり着く前に、ひと手間かけさせることにより、自然と先に雌しべに虫の体を触れさせるというわけです。この考えが成り立つには、本当に虫、特に花が来てほしいと思っているハナバチたちがそういう風に花で行動するのかを見る必要があるのですが、残念ながら、私が出会った日はハナバチは止まっていませんでした。上で載せたツヤケシハナカミキリのような小さい虫ではいずれにしてもだめですね〜。
(三つ目ひらめき
 今まで出てきたバラ科の花と比べて『ナワシロイチゴ』の花の特徴は、花弁が開かないことのほかに、花が比較的小さく、花弁も小さいことも挙げられます。さて、花弁の大きな役目は、虫にここに花があるよ!というアピールだと思います。花弁が小さいと広げるよりは、まとめたほうが虫に対してわかりやすいアピールになるという考えです。さあて本当でしょうかね?虫に聞かなきゃわからないか(+_+)。とりあえず、花弁が開いた花をご覧に入れますので、皆さんはどちらがアピールポイントが高いと思いますか(^^♪。
ナワシロイチゴ花開く.jpg
 =^-^=うふっ♪もちろん右上の花は、私が花弁を付け足した画像です(^_^;)。私個人の感想では、左上の花弁をまとめて立たせたほうが、他の花と見た目が違うので、それだけで虫に対するアピールになると思いますよるんるん


 さあ、どれなんでしょうね。とここまで書いておいてなんなんですが、『ナワシロイチゴ(1)』の記事にトラックバックくださった、かえで☆さんのナワシロイチゴの記事(←クリック)を拝見していたら、花の開きかけの時期から雄しべの葯が見えている花の画像が載せてありました。あれれ、いままで考えていたことは‥。

結局どれでもなく単に『ナワシロイチゴ』の趣味の問題?もしご存知の方がいらしたら、教えてください。
 

 『ナワシロイチゴ』は他のバラ科の花と違うと書いてきましたが、図鑑「樹に咲く花」を見ていたら花弁を開かない花は同じバラ科でも他にもありました。私のリンク集で紹介させていただいているmotoさんのホームページ「下を向いて歩こう」(←クリック)では、エビガライチゴが紹介されています(2006/6/9時点)。ナワシロイチゴと同じような考えを持ったお友達もいるんですね。
ナワシロイチゴ花後3.jpg
 最後に問題?画像です。上の花たちは見るからにもう花弁が散った後です。あれ?あんなに反り返っていた萼片がまた元に戻って閉じている??そういえば、同じバラ科の『ヘビイチゴ』(←クリック)でも同じような現象がありましたね。『ナワシロイチゴ』もおなじように、果実が熟すまでは萼片が閉じているのでしょうか?同じキイチゴ属の『クサイチゴ』(←クリック)を見ていた時は気づきませんでしたが、どうなのでしょうね。
 じつは、実の画像は過去に撮影しているのですが、味見るんるんの結果を忘れてしまったので、味見できたときに、また続きを書いてみようと思います。
 次回は『ナワシロイチゴ』の花いろいろです。

posted by ふらり at 22:30| 千葉 ☀| Comment(11) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月08日

J.S.Bach Messe in h-moll BWV232

 今日の記事はただの日記です。
 
 今日は幸せな一日でした。仕事帰りに、クラシックのコンサートに行きました。
 
 J.S.バッハ ミサ曲ロ短調 BWV232
 Philippe Herreweghe指揮
 Collegium Vocale Gent演奏、合唱
 Johannette Zomer:soprano
  Damien Guillon:Counter-tenor
  Jurius Pfeifer:tenor
  Thomas.E.Bauer:baritone
 
 私はクリスチャンではありませんが、バッハのカンタータなどは好きでCDでよく聴いています。今回ヘレヴェッヘ来日コンサートに初めて行きました。コンサート自体はBach Collegium Japanについでまだ2回目です。ミサ曲の意味もいまいちよく理解しておりませんので、とりあえず感想です。
 ミサ曲ロ短調は合唱が4声(ソプラノ,アルト,テナー,バス)のほかに5声、6声、そして4声の二重合唱(8声)などいろいろなパターンがありますが、今ままでCDで聴いただけだったので、いまいちよくわかりませんでした。実際に見ることでそういうことなのかと認識しました。またコルノ・ダ・カッチャはホルンでやっていましたが、なかなかがんばっていました!
 ミサ曲ロ短調は合唱曲が多く、ソリストの活躍する曲の割合は少ないのですが、どの曲もよかった!いいソリストでした〜。
 いままでCDで通して聴いたときよりも、曲が進むにつれての感動が大きかったです。特にCredoのCrucifixusを経てSancusからDona nobis pacemへの平安への感謝の気持ちがあふれていくところが大好きで、とっても感動exclamation×2るんるん
 ただ、自分の好みよりはちょっと音楽の進み具合が早かったような。ヘレヴェッヘの指揮は熱!があふれていましたが、音楽はミサ曲らしく淡々と進んでいましたよ。CDではDiego Fasolis指揮のが一番好きです。ちょっと劇的過ぎるんですけどね。でも、感動は実際のコンサートのほうが何十倍もおおきいなあ。その分お金も。。
 
 最後に、千葉県在住の私とっては池袋は結構遠かったです。。ということで、今夜は遅いので夕食抜き。。
なんか訳わからないことかいてしまいましたが、すみません。明日からはまた元に戻ります。おやすみなさい。
ミサ曲ロ短調パンフレット.jpg
posted by ふらり at 23:59| 千葉 ☁| Comment(7) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月07日

ナワシロイチゴ (1) 花開いたの?

まだバラ科が続きます。最後は私が一番好きな花を紹介します。
ナワシロイチゴ全体.jpg
ナワシロイチゴ (苗代苺) 別名 サツキイチゴ(皐月苺)
バラ科キイチゴ属

私が出会ったのは‥千葉県 5,6月 草地
千葉県評価:保護留意
 
1.名まえの由来
 『ナワシロイチゴ(苗代苺)』は稲の苗代の時期(6月)に実が熟すことからだそうです。ただ千葉県の苗代の時期は今は4月でしょうか。だいぶ違いますね。昔はもっと遅かったのでしょう。また別名の『サツキイチゴ(皐月苺)』も同じような意味で、苗代の時期の6月は旧暦の5月、5月は別名皐月ということからきているそうです。
 
2.出会った環境
 数箇所で出会っていますが、いずれも草地です。ニワゼキショウやシロツメクサのような背の低い花が咲く芝生周りの草地というよりは、この時期かなり草が繁茂しているような場所です。いずれにしても日当たりがよい場所が好きなようですね。
ナワシロイチゴ全体2.jpg
3.高さ
 上の画像のように、地面すれすれに咲いていました。『ナワシロイチゴ』は一応樹木です。でもつる性で横に這うように伸びるので、上の画像のような感じになります。先に書きましたが、この時期ややもすると草の丈も結構高くなっているので、『ナワシロイチゴ』も隠れがちかなと思うのですが、そこはつる性の利点を生かして、上に上がってくるわけです。つる性植物と聞くと、フジ(藤)のように樹木に絡み付いて、高い場所で花を咲かせるというイメージがありますが、この『ナワシロイチゴ』はぜんぜん違う使い方で、なんと樹木のくせに草やほかの低木に絡んで上に這い上がるのですから、不思議な樹木です。しかも這い上がったといっても相手も低いので、高さは膝丈程度でしょうか。なんか変な努力なのかな(^_^)。
 ただし、たまたま金網などがあると少し高いところまで登ってきます。
ナワシロイチゴ葉.jpg
4.葉について
 葉は『ハマナシ』と同じ羽状複葉です。ただ複葉といっても3枚が普通なので、枚数は『ハマナシ』(←クリック)とはだいぶ違います。一枚一枚が丸っこいので、かわいい感じです。
ナワシロイチゴ茎.jpg
5.茎について
 『ナワシロイチゴ』もバラ科ですので、茎にはとげがあります。ちょっと注意が必要ですね。また葉の元には托葉が2枚ありました。『ハマナシ』の托葉は幅広いものでしたが、こちらは細いので、だいぶ異なります。
 
 さあ、次は花!ですけど、次回(←クリック)へ〜。
posted by ふらり at 23:59| 千葉 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月06日

ハマナシ(2)‥ではなくてナミテントウ

ハマナシ花3.jpg
今回は『ハマナシ』の樹で見つけたテントウムシの話です。『ハマナシ』のおまけです。『ハマナシ』の記事はこちら(←クリック)です。
  『ハマナシ』を見ていると、葉にテントウムシが止まっているのに気づきました。いつもだったら、へえっとそのままにするのですが、どの株にも1匹以上はいて、加えて甲の模様が様々だったので興味がわいて撮影してみました。
ナミテントウ5.jpgナミテントウ6.jpg
一番多かったのが黒地に赤星2つです。赤星の中にまた黒星があるのがおもしろいです。それにしても甲のつややかさはまるで漆塗りの漆器のようです。赤い星も星というよりは日の出、日の入りを思わせるような崩れた形と深みのある赤
ふと思ったのですが、甲に写っているのはカメラを構えた私??

ナミテントウ日の出.jpg

すみません。上のテントウムシの赤いお天道様!を使って、遊んでみました。水面に写った日の出のつもりです。下は水面に写ったように加工しています。背景もつけるともっといいのかな。
ナミテントウ交尾2.jpg
上のように交尾しているのも見つけました。よくみると、赤の模様が違いますね。
ナミテントウ4.jpg
上のように4つ星もいました。
ナミテントウ3.jpg
あれ、赤と黒が逆転、朱色地にたくさんの黒星です。
ナミテントウ2.jpg
星の数は16個で同じですが、黒星が小さくなりました。
ナミテントウ1.jpg
黒星はもっと小さくなり、太陽の黒点のようになりました。
てっきり、最初の黒地に赤星と、朱色地に黒星は違う種類だと思っていたのですが‥
ナミテントウ交尾1.jpg
あれ、交尾している。ということは同じ種類なんですね。へえ、テントウムシってナナホシテントウというくらいだから、星の数は種類によって決まっているのかなと思っていたのですが。
 それともうひとつの疑問は、このテントウムシは上の画像で見るとおり、全部花の上ではなくて、葉の上にいました。ということは、花の蜜や花粉が好きなわけではないようです。じゃあ葉を食べるのかなと思ったのですが、葉もかじられた跡がありませんね。何食べているんでしょう。
 
 ということで、ここからは図鑑のお世話になりました。私は昆虫図鑑を持っていないので、昆虫エクスプローラというサイトで探してみました。結果は?
 
ナミテントウ(並天道)
テントウムシ科テントウムシ亜科
 
でした。つまりみ〜んな同じナミテントウでした。日本全国どこでもいつでも見られる普通のテントウムシということで、「並」なのかな。それにしてはあまりにも気にしていなかったせいか、今まで一枚も写していませんでしたよ〜。それから、ナミテントウの食事は成虫も幼虫もアブラムシと肉食なので、植物にとってはありがたい虫なのでした。ナナホシテントウも同じく肉食です。なので、お庭にナミテントウやナナホシテントウがいたら、ずっとここにいてね!とお願いするのがよさそうですね。
おしまい!

posted by ふらり at 22:38| 千葉 🌁| Comment(7) | TrackBack(1) | 昆虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月05日

ハマナシ (1) 暑さに耐えて咲いてくれました。

千葉県の九十九里町には『ハマナシ』の自生地があり、日本の南限地!だそうです。私は『ハマナシ』を見たことがないので、雨の合間を縫って出会いに出かけました。
 
ハマナシ(浜梨) 別名ハマナス
バラ科バラ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 5月 海辺近くの砂地

千葉県評価:一般保護
 
ハマナシ花全体.jpg
1.名まえの由来
 図鑑「樹に咲く花」によれば、果実をナシにたとえた浜梨、そして別名は東北弁でなまってわーい(嬉しい顔)『ハマナス』という説のほかに、ナスにたとえて浜茄子という説もあるそうです。私が出会ったときは果実はなかったのですが、図鑑に載っている朱色の丸い果実を見る限り、梨にも茄子にも見えませんね〜。まだトマトに似ているかな。なのでハマトマト(^。^;)?
 
2.出会った環境
 私は「千葉県植物誌」という図鑑を見ていて、千葉県で『ハマナシ』に出会えることを知りました。そして、九十九里町のホームページのタウン情報、観光スポットという場所にその場所の案内がありました。行ってみると、九十九里の有料道路と民家に挟まれたちょっとした砂地に縄で簡単に囲われた場所に咲いていました。私が行ったときはほかには誰もいませんでした。
ハマウツボ全体.jpg
3.全体
 高さは1〜1.5mです。上の画像でもわかりますが、意外と背が低い樹です。そのおかげで花を身近に見ることできました。
ハマナシ葉1.jpg
4.葉について
 上の画像のように、葉は羽状複葉で、先にひとつあるので、小葉の数は必ず奇数になります。そして、葉の基部には黄緑色の葉がもう一対ついています。これは托葉と呼ばれます。上の画像には花の後も見えますが、花の基部にも托葉が見えます。花も葉も同じですね。
ハマナシつぼみ.jpg
5.つぼみについて
 つぼみは葉と同じ場所から生まれています。萼片の先が見えていますね。それから、バラの仲間だけあって、茎にがとげがたくさんあります。
ハマナシ蕾.jpg
 上の画像はもう少しつぼみが膨れてきて、花が見えますね。おもしろいなと思うのは、萼片の先をよく見ると、ちっちゃな葉っぱ!に見えますよ(*^_^*)。「身近な植物から花の進化を考える」という本には、萼片と葉は近いことが書かれていました。つまり萼片は葉から進化したものなのでしょう。それを示す証拠のひとつが上の、『ハマナシ』の萼片の先の葉になると思います。
ハマナシ花.jpg
6.花について
 花は大きくて鮮やかなピンクです。花びら(花弁)は5枚です。中央の多くの雄しべが金色のアクセサリーに見えるくらい、鮮やかでした。花の匂いはバラ特有の匂いです。ただとてもよい匂いというわけではありません。同じバラ科で海辺に咲く『テリハノイバラ』の方が好きな香りです。
ハマナシ花2.jpg
花を横から見ると、おわん状になっており、花の大きさを改めて感じます。いい花ですね。
ハマナシ花後.jpg
 花の後です。花の下に見えるのが、果実となる部分なのですが、果実はまだありませんでした。
 
7.おわりに
 『ハマナシ』の南限が千葉県にあるのはうれしいことです。花の鮮やかさと海辺の花ということで、なんとなく南の花だと思っていたのですが、勘違いでした。また初めての出会い。うれしかったです。
 次回は『ハマナシ』と一緒に出会った虫です。おまけということで。
posted by ふらり at 20:00| 千葉 ☁| Comment(5) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月01日

いちごの盛り合わせデザートはいかが?

 先週末、房総の林道を歩きました。雨上がりの林道沿いには疲れを癒してくれるデザートが用意されていました。
さて、収穫は?
いちご集合1.jpg
家まで持ち帰ってきてしまいました〜。大きさの比較のために、真ん中に1円玉を置いてみました。大きさの違いがわかります?これは『カザグルマ』でコメントいただいたmotoさんのアイディアです。ありがとうございましたm(__)m。大きさも違いますが、形も色も結構違いますね。。

 

1.何の実?
それぞれのいちごたちはなんていう名まえなんでしょう?わかります?それでは1個ずつ見てみましょう。
画像はサムネイルなので、クリックすると大きく見ることができます。

ヘビイチゴタ比較1.jpg まずは一番小さい実です。あれ?見たことありますね!種のようなものが表面にくっついていて、その種のような粒々の表面はでこぼこしています。
 皆さんも思い出しました?
さて正解は‥
ヘビイチゴ花茎分類.jpg  そうです。今まで、延々登場してきた『ヘビイチゴ』でした。『ヘビイチゴ』は田んぼのあぜの他にも、やや湿った比較的明るい林縁にも咲いています。『ヘビイチゴ』の最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ヤブヘビイチゴタ比較.jpg さて、次はBです。Aの『ヘビイチゴ』に色形はよく似ていますが、大きさはこちらのほうがかなり大きいですね。そして、赤い実の表面についている粒々の表面はつるつるです。ということは?この実もここで紹介しましたね。
ヤブヘビイチゴ全体2.jpg そうです。『ヘビイチゴ』に似ていて、大きいといったら『ヤブヘビイチゴ』ですね。『ヤブヘビイチゴ』は房総の林道沿いでは普通に見られました。『ヤブヘビイチゴ』の記事はこちら(←クリック)です。

 
クサイチゴタ比較1.jpg Cの実です。A,Bとはだいぶ印象が違いますね。こちらは比較的大きな粒がいっぱい集まってできている感じです。皆さんもよく知っているかもしれないラズベリー(最近私はラズベリージャム食べてます!)にも似ていますね。
 このCも、林道などを歩くとよく出会いますよ。さて何の実?
クサイチゴタ全体1.jpg こちらは上の実の全体です。両隣の緑の実はまだ熟していないものです。葉は草というよりは木の葉かな?
クサイチゴ花.jpg これは今年の4月に出会った花です。比較的大きな白い花です。このお花、出会ったことがある方も多いと思います。正解は?
 『クサイチゴ(草苺)』でした。高さも低いので、野草かなと思ったら、低木だそうです。キイチゴ(木苺)の仲間です。結構まとまって咲いているのに毎春出会います。
 
クサイチゴタ比較2.jpg 次はDです。Cに似ていますが、一つ一つの粒が大きいです。その代わり、粒の数は少ないのかな。
クサイチゴ花2.jpg この実のすぐ上には散りかけですが、花が残っていました。おや?Cの『クサイチゴ』と同じような花ですね。家に帰って、図鑑『樹に咲く花 離弁花1』を見ると、やっぱり『クサイチゴ』でした〜。どうやら実のでき方で、Cになったり、Dになったりするようです。
 
モミジイチゴタ比較1.jpg さて、Eの実です。比較的大きな粒々が集まってできている感じはC,Dの『クサイチゴ』と同じですが、色がオレンジ色でほかと違います。実も結構たわわ!という感じです。
モミジイチゴタ全体.jpg 実の全体です。実は枝にいくつもついていました。枝の下側についています。手前に見える葉の形もほかのとは違って特徴がありますね。この実のつき方と葉の形で「あれかな?」とお気づきになった方もいらっしゃるでしょう。
 さてなんという名まえかな?
モミジイチゴ花.jpg 花の画像です。今年の4月に山の尾根の日当たりのよい場所で出会いました。これは枝を持ち上げて撮影しています。そう、『モミジイチゴ(紅葉苺)』でした。名まえは、見ればわかるように、葉の形がモミジに似ているからですね。枝をすっと伸ばすとその下側に花をつけます。花は結構地味なのです。こちらの画像では、まだ葉が開きはじめという感じですが、上の先週末であった葉は大きく開いていました。『モミジイチゴ』も低木で『クサイチゴ』と同じキイチゴ(木苺)属です。
 
いちご買った.jpg 最後のFの実は、皆さんおわかりのように〜、お店で買ってきた『いちご!』でした〜(^。^;)。上の画像はFだけは、はめ込みです。ただし同じ1円玉と一緒に撮影して、画像はめ込みの際に大きさを合わせたので、実の大きさは比較できるようにしています。
 今日のお題にどうしても登場してもらうため、同じ日の夜に急きょスーパーで買ってきました。ところが、品種は書いていないので、単なる『いちご』!です。
 『シロバナノヘビイチゴ』『ノウゴウイチゴ』と同じようにオランダイチゴ属です。これらの実についてはこちら(←クリック)の記事の下のほうに紹介しています。


2.実の中身とお味は(~0~)?
 それぞれの実の中身はどうなっているんでしょう。『ヘビイチゴ』の記事で、自分の手で割ってみた画像を載せましたが、ここではやっぱりデザート!なので、そんなことはいたしません。ちゃ〜んと包丁で二つに切ってみました。
いちごタ断面.jpg
 まずはFのい・ち・ご!私は丸ごと食べてしまうことが多いので、上のように二つに割ったものはあまり見ていないなあと気づきました。さて、いちごの赤は表層近くだけで、中は白いのですね。ぎっしり詰まっています。いちごの下が少しぬれていますが、やっぱりジューシーです。断面中央には特に白い2本の筋がうっすら見えます。それと、表面には痩果がついていますが、その痩果までうっすら白い筋が中央の2本筋から枝分かれして続いているのが見えます。実ができていく中での意味がここにあると思いますが、今日のお題とそれるのでまだ調べていません。

 さて、お味はもちろん甘いです〜。


 さて、このFとの比較でほかのものを見ていきましょう。
ヘビイチゴタ断面1.jpg
 まず、Aの『ヘビイチゴ』です。左上は下側を撮影しています。そして右上はたてに二つに割ったものです。意外?にもFのいちごとよく似ていました。実がぎっしりだし中が白いことなど似ていますね。

 さて、お味は?‥やっぱり無味でした〜。結局今年はヘビイチゴの実を2つも食べてしまった‥(-_-#)。
 

ヤブヘビイチゴタ断面.jpg
 Bの『ヤブヘビイチゴ』を割ってみました。ずいぶんジューシーでした。断面はAの『ヘビイチゴ』にそっくりですが、Fのいちごにもやっぱり似ていいますね。

ヤブヘビイチゴタ断面2.jpg
 こちらは同じく『ヤブヘビイチゴ』の実を手で割ってみたものです。『ヘビイチゴ』の記事(←クリック)に、この果実は海綿質なので、ふにゃふにゃしていると書きましたが、『ヤブヘビイチゴ』も同じでした。つまり、上の包丁で二つに切ったものでは中は実が詰まっているのがわかったのですが、それは海綿質なのでふにゃふにゃであるところが、Fのいちご(オランダイチゴ属)とは違うところでした。
 さて、味見の時間です!すると、意外にもかすか〜に甘みを感じました〜!(^^)! 『ヘビイチゴ』よりも実が大きい分だけ、ジューシーで甘みを感じることができたのかな?ということは‥
ヤブヘビイチゴタ食べかけ.jpg 道を注意深く歩いていると、なんと食べかけ!の『ヤブヘビイチゴ』の果実を見つけましたよ!もちろん、私ではありませ〜ん。どんな動物?鳥?虫?がついばんだんでしょうね。実がある程度大きくて、赤で目立つし、ジューシーなので、食べてみたのかな?近くにもうひとつありましたので、何かが食べていることは確かです!でもどちらも食べ残し。。私は完食したのになあ。。。(画像はサムネイルです)


クサイチゴタ断面.jpg

 次はキイチゴ(木苺)属の『クサイチゴ』です。なんか名まえが矛盾していますね(^_^)。上の画像のようにキイチゴ属の果実はイクラのような粒々が集まってできています。これを核果と呼ぶそうです。右上に、核果をつぶしてみた画像を載せましたが、核果の中には種子がひとつ。果肉はとてもジューシーです。ということは、このイクラのような核果ひとつひとつが果実なんですね。つまり核果一つ一つが花の雌しべ一本一本に対応することになりますね。
 そこで、キイチゴ属を代表して『クサイチゴ』の花から果実へを見てみましょう。(横道にそれた〜)画像はサムネイルなので、クリックすると大きくなります。
クサイチゴ花3.jpg 『クサイチゴ』の花です。3月に林道沿いの林縁で出会いました。
雄しべと雌しべはたくさんあります。花の大きさは違いますが、雌しべの集まりがふくらんでいるところは、『ヘビイチゴ』『ヤブヘビイチゴ』や『シロバナノヘビイチゴ』などにもよく似ています。
クサイチゴ花後.jpg 花びら(花弁)が散ってしまいました。この画像からは先週末(5月)の画像です。雄しべも横に開いて取れそうです。
クサイチゴ果タ青1.jpg 赤く熟す前の果実です。小さな核果がたくさん集まっているのがわかります。これが赤く熟すと核果がもっと大きくなって、上のCのような果実になるのでしょうね。
クサイチゴ果タ青2.jpg こちらは、核果があまりついていません。これはつまりたくさんの雌しべのうち、受粉できたのが少なかったということです。受粉できなかった雌しべが茶色くなって枯れているのが見えます。このような果実が熟すとDのようになるのでしょう。
−まとめ−
●キイチゴ属はたくさんの雌しべが一つ一つ受粉して核果を作る。
●受粉した雌しべの数によって核果の数も決まる。

 ということで、ようやく味見で〜す。なななんとあま〜いのでした。ジューシーな分だけ、Fのいちごよりも甘いんです!!それになんとなくさわやかな味で、後味もすっきり。甘くて後味もよいなんて最高のデザートです。これがただなんて!
 
モミジイチゴタ断面.jpg

 さて、最後のEの『モミジイチゴ』です。こちらもキイチゴ属なので、核果が集まってできており、核果の中には種が一つ入っています。左上の画像を見ると、果実の基部から白い糸のようなものが一つ一つの核果まで伸びている様子が見えます。
 味で〜す。甘さは『クサイチゴ』には負けますが、甘いです。加えてかすかな甘酸っぱさと色が似ているせいか、柑橘系の味を感じました。
 
3.まとめ
 いちごの味6番勝負!結果は?
 一番甘いのは‥『クサイチゴ』でした〜。なあんと売っているいちごに勝ってしまいました。やっぱりジューシーであることが甘さの秘訣であると思います。これでonjoさんの質問にも少しは答えられました?
 この季節、林道は花はやや少なくなりましたが、このようなスイーツが食べ放題なのでした(^o^)。
 
4.おわりに
 いつもは週末の一日、ブログを書く日にしていたのですが、先週末は天気が悪いわりには二日とも出かけてしまったため、ブログまで手が回らず、ようやく更新できました〜。でもこんなに長くなるなら、分ければよかったなあ。

今日の主役は‥
クサイチゴ(草苺) バラ科キイチゴ属
私が出会ったのは(花)‥2,3,4,5月 千葉県 林縁、山地の日当たりのよい場所
千葉県評価:保護留意
もうひとつ
モミジイチゴ(紅葉苺) バラ科キイチゴ属
私が出会ったのは(花)‥3,4月 千葉県 林縁、山地の日当たりのよい場所
千葉県評価:保護留意
 
posted by ふらり at 21:36| 千葉 ☁| Comment(8) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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