2006年05月13日

ウマノアシガタ (2) 春の陽光きらめく花

この記事は続きです。最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ウマノアシガタ (馬の脚形)/別名: キンポウゲ (金鳳花)
キンポウゲ科キンポウゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4,5月 草地、林縁
千葉県評価:一般保護
 
1.名まえの由来(続き)
 『ウマノアシガタ』については、前回書きましたが、別名の『キンポウゲ(金鳳花)』とは花の色からきたそうです。「鳳」とは中国の想像上の鳥で聖人の出現などを知らせる瑞鳥のことだそうなので、とてもめでたい鳥です。つまり、「黄金色に輝く幻の鳥のような花」ということで、すばらしい名まえ!
 でももともとは八重咲きの品種をさしたようです。八重咲きの花を見たことがないので、インターネットで検索しましたが、園芸種なのでしょうかね。野草でも八重咲きがあるのでしょうか。もし画像を見せていただける方いらっしゃれば教えてください。
 いずれにしても八重でなくても春のやわらかい日差しの中、そよ風に揺らめきながら、きらきら輝くその様子はまさしく『キンポウゲ』です。通常花びら(花弁)は5枚が基本ですが、気まぐれキンポウゲの仲間の代表!ですから、ちょっと見ただけでも、いろいろな枚数の花に出会うことができます。私は結構楽しいので、今年どんな枚数の花があるのか気をつけて見てみました。
はじまりはじまり〜

ウマノアシガタ5枚.jpg
まずは、少しだけ。
ウマノアシガタ6-7枚.jpg
増やすだけではなくて‥
ウマノアシガタ4枚.jpg
もっと増やしてみましょう。
ウマノアシガタ8-9枚.jpg
なんか中途半端ですか(^_^)。それでは、さらに!
ウマノアシガタ11-12枚.jpg
『キンポウゲ』と呼んではだめ?じゃあもっと増やしちゃえ〜。

ウマノアシガタ15-16枚.jpg
結局16枚が最高でした。皆さんもちょっと立ち止まって、花を見てくださいね。いつもと違う世界がそこにはありますよ。


今日は遊びがメインでしたが、遊びのほうが結構時間をかけてたりするんです(^。^;)。

さて、花が八重になるのって?それはね、次の次の回くらいでしょうか。

posted by ふらり at 17:40| 千葉 ☔| Comment(6) | TrackBack(0) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月11日

ウマノアシガタ (1) 春の陽光に輝く花

ウマノアシガタ (馬の脚形)/別名: キンポウゲ (金鳳花)
キンポウゲ科キンポウゲ属

私が出会ったのは‥千葉県 4、5月 草地、林縁

千葉県評価:一般保護
ウマノアシガタ全体.jpg
 千葉県のキンポウゲの仲間は早春から『コセリバオウレン』『スハマソウ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』、そして『タガラシ』『キツネノボタン』『ケキツネノボタン』と途切れることなく咲いてきますが、この『ウマノアシガタ』で春の花はひと段落でしょうか。早春の花といえば『フクジュソウ』や『セツブンソウ』もありますが、『フクジュソウ』はまだ千葉県では見たことがなく、『セツブンソウ』は自生していません。いずれも秩父で堪能しました!え、まだ忘れている花が‥あっそうそう『ヒメウズ』を忘れていました〜。どれも紹介したかったのですが、季節の流れは速いもので、記事が追いつかずに取り合えず、今回は『ウマノアシガタ』です。
 
1.名まえの由来

 この花ほど別名『キンポウゲ』の方が有名な花はないのでしょうか。なにしろ、科の名まえも属の名まえも「キンポウゲ科キンポウゲ属」なのですから!野の花に興味を持ち出した方なら誰でも、この花を見て『キンポウゲ』だ!と思って、新しく買った図鑑を見ると、「あれ?キンポウゲって名まえじゃないの?ウマノアシガタって何?」と感じるのではないでしょうか。私もそうでした。さて、『ウマノアシガタ』とはどんな意味?

 図鑑「野に咲く花」によると、根生葉を馬のひづめに見立てたといわれるが、あまり似ていないと書いてあります。図鑑にあまり似てないと書かれるなんて‥。下に葉の画像を載せました。確かにどこが馬のひづめなの。。でも名づけたからにはどこか似ていたんですよね、と思い調べてみました。すると、馬の脚の形は「馬蹄形」と言い、アクセサリーなどでもあると思いますが、Uの字ですよね。今は馬の蹄(ひづめ)には蹄鉄という鉄を打ちつけるのですが、日本では蹄鉄が広まったのは明治時代になってからだそうです。それだけ鉄が貴重だったということなのでしょうね。もともと蹄鉄の役目は馬の蹄(ひづめ)を保護することです。蹄鉄を使う前はどうしていたかというと、江戸時代の人が履いていたものを思い浮かべると「わらじ」です。なので、馬も同じようにわらで編んだ「藁沓」を履いていたそうなのです。「藁沓」の画像は下記のサイトでどうぞ。
 URL:http://www1.ocn.ne.jp/~hsimai/etc/waraji.html
ということで、ここまでたどり着きましたが、う〜ん、下の右側の葉の形は似ていないこともないけど。。まあ春の草地に咲く花の中では、葉が比較的大きいので目立ったのかな。名づけた人の心がよくわかりませんでした〜。
 別名の『キンポウゲ』についてはまた次回に。
ウマノアシガタ葉.jpg
2.葉について
 葉の画像を載せてしまったので、先に。手のひら状に3〜5裂し、それぞれがさらに浅く裂けます。左側が一般的な気もしますが、右のように裂けかたが小さい葉もありました。茎の上にいくほど、葉の裂け方が深くなると思います。
 
3.出会った環境
 明るい草地で出会いました。と言っても林が奥に控えているような場所です。ひとつ例を言いますと、房総風土記の丘などはたくさん出会うことができます。このような草地には、地面のすぐ近くには『キジムシロ』や『タンポポ』など同じ黄色い花が咲いていますが、『ウマノアシガタ』は背が高いので、風に揺られて花がきらきら輝いて、きれいな風景です。
 
4.花について
 下の画像に咲きはじめと裏側を載せました。花びら(花弁)は5枚が基本です。と言っても気まぐれキンポウゲ科なので、花弁の枚数は結構いろいろあります。花弁は春の陽の光を浴びて、光っていました。これは花弁にでんぷん粒を含み、表面にクチクラがあるからだそうです。クチクラとは表層の膜でこれが厚いと見た目、てかてかして見えます。また水分などを通さないので、乾燥に耐えるために発達する場合も多い。思い出していただきました?『ツヤスミレ』(←クリック)の記事で「艶」は乾燥に耐えるためだと書きましたが、このクチクラが発達しているからなのですね。また植物以外にも、昆虫や甲殻類の外表皮にもなっています。カブトムシやエビなどの「殻」がつやつやしているのも表面がこのクチクラで覆われているからでした。
 さて、『ウマノアシガタ』の場合、花の表面にクチクラがあるのですが、何のためでしょうね。他には同じキンポウゲ属の『キツネノボタン』『ケキツネノボタン』『タガラシ』などの花にもあります。理由はわかりませんでした。おわかりになる方、ぜひ教えてくださ〜いm(__)m。と言うことで、ここではいい加減!なへ理屈を。。
 @水をはじくため。上を向いている花は雨に打たれやすいです。そこで、水分をはじくために発達した。
 A春の野原は花もいっぱい!ライバルが多いのです。そこで、虫へのアピールとして光り輝くようにした。
 
 さて、長くなってしまいましたが、下の右の画像を見ると、花の裏側は光り輝いていないのでした。つまりクチクラが発達しているのは、花の表側だけのようです。このことからも@Aどちらも言えますが、どうでしょうね。
ウマノアシガタ花1.jpg
 右上の画像より萼片は画像では4枚しか見えませんが、蕾に隠れてしまっていますが、5枚あります。同じキンポウゲ科でも『スハマソウ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』は花弁がなく花びらに見えるのは萼片でしたが、この『ウマノアシガタ』は花弁も萼片もきちんとあり区別できました。萼片の表面は細かい毛が見え、蕾にも細かい毛が見えるので、蕾の表面は萼片ということがわかります。
 左上の画像は、咲きはじめですが、咲き始めは花の中心は雄しべに覆われていて、雌しべは見えません。
ウマノアシガタ花2.jpg
 もう少し時間が経ったと思われる画像です。雄しべがかなり開いてきました。すると花の中心に黄緑の雌しべが見えてきました。また右上の画像より、花びら(花弁)のつけ根に見えるのが蜜腺だそうで、ここから蜜を出しているそうです。
ウマノアシガタ花3.jpg
 さらに時が経ち、花も終わりかけです。雌しべがかなり大きくなってきました。そして右上は花びら(花弁)はすでに散ってしまい、雄しべも若干残っているだけ、雌しべが大きく残っています。雌しべの先端が白く見えるのは花粉がついたからでしょうか。
 
 『ウマノアシガタ』は気まぐれキンポウゲの仲間なので、花びらの枚数が結構いい加減で、いろいろな枚数の花を見つけるのも楽しみの一つです。それは次回(←クリック)!

posted by ふらり at 22:10| 千葉 🌁| Comment(4) | TrackBack(1) | 春爛漫の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

ヤセウツボ (2) 浜にいるけどハマウツボじゃありません。

この記事は続きです。
『ヤセウツボ』の最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ヤセウツボ (痩靫)
ハマウツボ科ハマウツボ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 5月 海辺(砂地)
ヤセウツボ全体3.jpg
1.出会った環境
 海を臨む砂浜の縁に背の高い棒?『ヤセウツボ』です。こんなに高く伸びるのですね。これもぜ〜んぶ、寄生している相手からの贈り物。詳しくは最初の記事(←クリック)をどうぞ。砂浜に生えていましたが、『ハマウツボ』ではありませんよ。『ハマウツボ』はこちら(←クリック)です。この『ヤセウツボ』、私は砂浜で出会いましたが、いろんな場所で生活しているようです。実はヨーロッパ原産の帰化植物でした。
 
2.名まえの由来
 ハマウツボと同じ仲間で、ひょろっと痩せているからでしょう。ウツボ(靫)とは武士の矢を入れる袋で、詳しくはこちら(←クリック)をどうぞ。『ヤセウツボ』はこのうつぼ(靫)には似ていませんし、帰化植物ですから後から名まえがついたと思いますので、「ウツボ」は『ハマウツボ』からきていると思います。
ヤセウツボ蕾.jpg
3.花について
 花をアップで撮ろうとしたら、あれ(*^。^*)?隠れちゃった?そうではありませんでした。蕾でまだ花が開いていないのでした。
ヤセウツボ-ハマウツボ.jpg
 う〜ん、並べてしまうと右側の『ハマウツボ』のほうが圧倒的に見栄えがするなあ。。でも今回は左の『ヤセウツボ』が主役でした。花の中の紫色の前歯のようなものは雌しべです。下のほうの花はすでに枯れていました。
 
 浜辺の草は、強い海風を避けるために、できるだけ低く、砂浜を這うように広がります。でも『ヤセウツボ』はがんばっていました。強い風でも大丈夫!なぜって寄生植物なので葉がないのでした〜。
おしまい。
posted by ふらり at 05:40| 千葉 ☁| Comment(6) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月09日

ハマウツボ つくしんぼではありません。

ハマウツボ兄弟.jpg

あれれ?海岸の砂地に間違ってつくしがひょこり顔を出しました。三兄弟!なあんて、違いますよ(*^_^*)。なんの芽なんでしょう。さて、三人の相談も決まったようですね。さあみんなで花を咲かせましょう!
ハマウツボ全体.jpg

今日のお花は‥
ハマウツボ (浜靫)
ハマウツボ科ハマウツボ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 5月 海辺(砂地)
千葉県評価:最重要保護
1.名まえの由来
 海岸に生え(浜)、花穂が矢を入れるうつぼ(靫)に似ていることによる。うつぼ(靫)とは竹などを編んで毛皮を張ったもので、右腰につけるものだそうです。まったく想像がつかないのでインターネットで調べてみました。
 サイト名:千葉県立中央博物館大多喜城分館
 URL:http://www.chiba-muse.or.jp/SONAN/kikaku/ikusa/3%20bukibugunosyurui.htm#9utsubo
 この画像をひっくり返した感じなのでしょうか。つまり毛皮を張った袋の部分が花をつけた部分かな。昔の人には馴染み深かったのでしょうが、今はなかなか見る機会はありませんね。ウツボと聞くと思いつくの魚のはうつぼです。あの怖そうな魚ですが、そうじゃないのですね。
 
2.出会った環境
 海岸近くの砂地にひょこっと。不思議なんです。葉っぱもないし、いきなり花だけ。でもなんか美しいので出会えてうれしいお花です。
 じつは『ハマウツボ』は「完全寄生植物」なんです。なにそれ?という方は(私もそうでした)、同じ仲間の『ヤセウツボ』(←クリック)に詳しく書きましたので、そちらをどうぞ!つまり、水や栄養を自分ではまったく作らずに、他の植物から得ている植物なんです。『ハマウツボ』は主に『カワラヨモギ』に寄生します。上の画像で写っている緑の細かい葉が『カワラヨモギ』でした。だから自分には葉がないのですね。。っと待って!葉はあるんですよ!
ハマウツボ花.jpg
3.葉について
 上の画像を見てください。全体に産毛が生えていてかわいいですね。その中に燐片状のものがありますが、それが葉の退化したものなのです。光合成はもちろんしませんが、その名残だけはあるのでした。
ハマウツボ花拡大.jpg
4.花について
 花びらはくっついていて1枚です。花の中に見える前歯のようなものが雌しべ、その横にあるのが雄しべです。
ハマウツボ上から.jpg
 上から見ると、結構豪華ですね。花がいっぱいついています。花の形が、他の花にていませんか? 
ウツボグサ+ハマウツボ.jpg 
 左上はシソ科の『ウツボグサ(靫草)』です。ウツボは同じ意味です。夏の野の花です。全体の感じが似ていますね。花一つ一つも似ているのですが、もっと花の形が似ているなと思ったのが‥
 右上の画像はちょっとしたお遊びです。『ハマウツボ』に違う色の花が!なあんて新発見ではありませんでした。これはゴマノハグサ科の『コシオガマ(小塩釜)』と『シロバナコシオガマ』の花(秋の花)をくっつけてみました。形がとても似ています。下側の唇のような部分が3つに裂けていて、その真ん中にでこぼこがある。『ハマウツボ』をじっと見ていて、私が似ているな〜って思い出したのは『コシオガマ』でした。
 よくよく調べてみると、ハマウツボ科はゴマノハグサ科と親類だそうです。もちろんシソ科も近縁なんでしょう。ゴマノハグサ科から完全寄生植物として分化したのかな。そして驚いたことには『コシオガマ』もじつは‥!続きはいつかね♪ 秋までひっぱるの?(^。^;)
 
同じ仲間では‥
ヤセウツボ』 (←クリック)
 
最後に、リンクさせていただいている方々の紹介(←クリック)を作りました。ぜひどうぞ!
posted by ふらり at 05:16| 千葉 ☔| Comment(12) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月08日

ヤセウツボ (1) 隠れて優雅な生活送ってます

今回はヤセウツボの紹介というよりは、彼らの生活について興味がわいたので、まずはそこから載せてみます。
 
ヤセウツボ (瘠靫)
ハマウツボ科ハマウツボ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 5月 海辺(砂地)
千葉県評価:一般有害
ヤセウツボ全体.jpg
1.出会った環境
 海岸の浜辺ににょっきり飛び出していましたよ(^_^)。なんでしょう?茎には緑の葉もついていなし‥。あっ周りに緑の葉が散らばっています。これが葉なの?でも調べると、この葉は『ハマニガナ(浜苦菜) キク科』でした。花はまたいつか紹介しますね。さて、そうなるとこいつはどうやって生活しているんでしょう。こいつではかわいそうでした(^_^)、『ヤセウツボ』と言います。名まえの由来は次回でね♪
 
2.寄生植物とは
 図鑑『野に咲く花』によると、「マメ科のシロツメクサなどを中心に、キク科やセリ科にも寄生する。」とありました。そうなんです。『ヤセウツボ』は寄生植物だったんです。だから緑ではないのね。
 寄生植物って何でしょう。わからないので、インターネットで検索をしたら、下記のサイトにこのように書かれてありました。
 サイトURL(トップページ):http://www2u.biglobe.ne.jp/~gln/home01.htm
 「他の緑色植物から栄養分を得て生活をしている植物は寄生植物と呼ばれていますが,その養分の摂り方は様々です。光合成をする能力を完全になくして,水や栄養塩類だけでなく,有機物まで他の植物の作り出したものに頼って生活している植物は,「完全寄生植物」と呼ばれています。」
 もうひとつ「半寄生植物」というのもあるのですが、これはまたブログに登場したときに。と言うことで、『ヤセウツボ』は葉緑素がないので、光合成をしないわけです。その代わり、栄養をほかの植物から得ているんですね。ちょっと意外だったのは、水も!他から得ているとは!水ぐらい自分で何とかしなよ!っと思うのですが、栄養をそのままもらっていたら、水もいらないんだね。すご〜い。
 
3.調べてみよう〜(~0~)
 実際のところ、『寄生』と言っても、どうやってんの?全然イメージがわかないのでした。そこで、「調べてみよ〜(~0~)」のコーナーです。『ヤセウツボ』には申し訳なかったのですが、砂を掘って犬みました。
ヤセウツボ全体21.jpg

 すると、地下にも結構長く茎が伸びていました。10cmくらいかな。その割には根は貧弱です。実際のところ、『ヤセウツボ』の周りの土を慎重に除けていくと、最後はコテ!っと倒れてしまいました。昔子供のころ、砂場で山の上に棒を立てて、砂を取っていき、棒を倒した人が負け!と言う遊びをしていましたが、それを思い出しました(^^♪。
 それと、地下に『ヤセウツボ』の新しい株を見つけました。この子はまだ地上には顔を出していなかったので、まぶしい思いをさせてしまいました。
 一方周りに出ていた『ハマニガナ』ですが、これも掘ってみてびっくり!白い地下茎が縦横無尽に伸びていました。今日最初の画像では、葉がポツポツと砂地に開いているのですが、それはみんな地下茎でつながっているんです。そして、葉も地下茎から長い茎を伸ばしてようやく地上に現れているのがわかりました。
 さて、『ヤセウツボ』の根と『ハマニガナ』の地下茎や根がなんとなくからんでいるのが気になります。少し拡大して見てみましょう。
ヤセウツボ根拡大1.jpg
 根の部分を拡大しました。『ハマニガナ』の根は地下茎からひょろっと出ている細いものです。よくよく見ると、『ヤセウツボ』がからんでいるのは『ハマニガナ』の茎ではなくて根の部分でした。よ〜く見るとで囲った部分、お互いの根が絡み合っています。さらに拡大してみましょう。
ヤセウツボ根拡大2.jpg
 あっ発見!『ヤセウツボ』の根がそこだけ太くなって『ハマニガナ』の根に吸盤のようにくっついています!おもしろいことに、くっついているのは『ヤセウツボ』の根の先端ではないのです。
ヤセウツボ根拡大2.jpg
 さて、近くにいた『ヤセウツボ』の子供はどうでしょうか。やっぱりこちらも『ハマニガナ』の根に『ヤセウツボ』がからんでいました。
ヤセウツボ新株2.jpg
 あっと思ったら、くっついていたのが取れてしまいました。実はちょっと動かした程度で、根を吸着させていた部分は離れてしまいます。すると、『ヤセウツボ』がくっついていた『ハマニガナ』の根の部分からは白い液が!やっぱり栄養を吸っていたんですね!わかりました?それにしても、『ハマニガナ』の太い地下茎ではなく、根のほうにきちんと寄生しているのはおもしろいです。地下茎ではやっぱりうまくいかないのかな。
 『ハマニガナ』はキク科なので、上に書いた図鑑の記述は正しかったです。
 
4.とりあえずまとめ
 『完全寄生植物』ってなんかすごいですね。根も寄生相手を探すためと自分が倒れないように支えるためだけだし、葉もいらないし、すべての栄養は花のためだけに使うのですよ。超!効率的と言うか、ある意味理想的な生活なのかもしれません。でもだったら『ヤセウツボ』君ももう少し花を魅力的にしてもいいかな。。大きなお世話でした。
 どうやって進化したんでしょうね。もともと植物なのですから、葉緑素を持って自分で光合成していたはずです。それが何かの偶然で、おいしいことを見つけたんでしょうね。ああこれ楽だなあ思ったのかもしれません。でもそれを自分だけでは終わらせずに子供たちに伝えてきてさらにその方向へどんどん進化していく‥。なんか進化っておもしろいなあ。一度方向付けされてしまうと、その方向へより適応性があがるように進化する。元には戻れないんです。
 それにしても、植物は動けないので、子供たちはどうやって寄生の相手を見つけるんでしょう。やっぱり動けるチャンスは『種』でしょうね。これも見たことないですが、種が小さくて飛んでくのかな。偶然性がかなりありますけど。砂浜では『ハマニガナ』などみんな地下茎や根をどんどん横に広げるような感じなので、どこに種が落ちても、大丈夫なのかもしれません。水道と食事の宅配も完備!された、『ヤセウツボ』にとってはとってもよい場所を見つけましたね!
 
5.感想
 実はこんなに簡単に根のくっついている部分が取れてしまうと思っていなかったので、最初根の部分を掘っていたら、全然くっついていなくておかしいなあって思っていました。そこでより慎重に根を掘ってみてようやくくっついている部分がわかりました。『ハマニガナ』から離れてしまった『ヤセウツボ』はどうなるのかなあ‥。ちょっと心配ですが、とりあえず、一緒にまた埋め戻しました。。
 もともと同じ仲間の『ハマウツボ』を撮影した後で、寄生植物であることに気づき、どうやっているのかを見たかったのですが、『ハマウツボ』は千葉県評価では最重要保護!なので、こんなことはできないとあきらめました。そしたら次の日に、『ヤセウツボ』に出会い、こちらは県評価で『一般有害』!なので、少しぐらいは許してねっということで、調べさせてもらいました。
 砂浜で、波打ち際では潮干狩り、遠く離れたこの場所で、潮干狩りじゃなくって植物の根っこ観察。似ている動作ですが、全然違うことやってました〜(-_-;)。
 
 『ヤセウツボ』および『ハマウツボ』(←クリック)の本来の紹介は次回に続きます。

posted by ふらり at 05:33| 千葉 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月07日

ヒナスミレ 桜の花びらを集めてすみれが咲きました。

すみれの最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
ヒナスミレ (雛菫)
スミレ科スミレ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 3月、4月 森林、山地(林内、林縁)
県評価:重要保護
 
ヒナスミレ
1.名まえの由来
 山渓ハンディ図鑑「山に咲く花」「日本のスミレ」には由来が載っていませんでした。でも上の画像を見ていただければ、わかりますね(*^_^*)。優しく愛らしい花。『ヒメ(姫)』ではなくて、『ヒナ(雛)』というところが、このすみれにぴったりですよ!ちなみに『ヒメスミレ』もいつか登場しますね。
 私は、花びらの先がちょこんと割れているのがかわいいんです。まるで桜の花びら!なので、今日のお題『桜の花びらを集めてすみれが咲きました。』。そこで『サクラスミレ(桜菫)』がいいなあっと思っていたら、『サクラスミレ』も別にいるのでした。すみれはみんなかわいいから、いい名まえは早い者勝ち??(*^_^*)
 
2.出会った環境
 落葉樹林の下やあまり日が当たらない林縁(つまり北側)で出会いました。当たり前ですが、陽当たりのよい場所から咲き始めます。私はヒナスミレに出会える場所として、千葉県では3箇所しか知らないのですが、一番最初に咲くのは落葉樹林下です。ここは早春は木々の葉が落ちているので、3月は陽当たりがよいのです。
 
ヒナスミレ花.jpg
3.花について
 花びら(花弁)は淡紅紫色、いうなれば桜色!唇弁(下の花びら)はやや白っぽいのですが、これも純白というよりは、ちょっぴりパールホワイトなんです。このお花、やっぱり『ひなちゃん』ですね!
 まじめな解説を。側弁には毛が生えています。花の中心には黄緑の雌しべ、そしてその奥にはオレンジ色の雄しべ。このようにすみれの仲間は雌しべの周りにおしべが集まっています。これはどのすみれも同じです。花びらの先がちょこんと割れているのが特徴と書こうと思ったら、そうでもないのでした。
 『ヒナスミレ』のもうひとつ好きなこと、それは萼片、花茎も緑ではなくて、落ち着いた紅紫色です。これが花の艶やかさをさらに増していると思いますよ。もしよかったら比較で『アツバスミレ イヌボウスミレタイプ(←クリック)』を見てくださいね。色が違いますよ!
 
ヒナスミレ葉.jpg
4.葉について
 葉は結構しっかりして格好いいです。鋸歯もはっきりガタガタしていて、葉の先もとがっています。表面には毛が生えていました。葉も他のすみれとは違い特徴があるので、花がなくてもわかるようになりました。上の画像は花はついていませんよ。葉がしっかり骨太!でも花はかわいい。このアンバランスも人気があるところでしょうか。
 
 私が千葉県で出会った『ヒナスミレ』はどの場所でも、数株ずつしかいません。周りにはたっくさんの『タチツボスミレ』がいるのに。それだけ貴重なんです。千葉県評価でも重要保護の『ヒナスミレ』ですが、私がまだ『タチツボスミレ』すら知らなかった2003年の春、初めてすみれを見に行ったときに、いきなり出会ってしまったんです。たっくさんの『タチツボスミレ』の中にちょっと変わった色のすみれがあるなあって思い、家に帰って図鑑を見ながら調べていて、ああこれはヒナスミレっていうんだ!って。だから、自分の中ではとても大切なすみれです。この花だけは、毎年見たいなあって思います。

5.他の場所では‥
 東京都高尾山、御岳山、茨城県筑波山でも出会いました。


6.おまけ〜
 今日のお題をテーマに勝手に作ってしまいました〜。同じような時期に千葉県で咲くマメザクラの花びらが散って、ヒナスミレになりました(*^_^*)。上の葉の画像には花がないので、咲かせてしまいましたよ!
でもね、実際にはこんな場所には出会ったことないのでした。おしまい。

マメサクラ_ヒナスミレ.jpg

posted by ふらり at 06:25| 千葉 ☁| Comment(12) | TrackBack(0) | すみれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月06日

アツバスミレ (4) もうひとつイヌボウスミレタイプ

この記事は続きです。
『アツバスミレ』の最初の記事はこちら(←クリック)です。
すみれの最初の記事はこちら(←クリック)です。
 
アツバスミレ (厚葉菫) イヌボウスミレ(犬吠菫)タイプ
スミレ科スミレ属
 
私が出会ったのは‥千葉県 5月 海辺(岩場、崖)
 
イヌボウスミレ全体.jpg
 5月にはいって、新しいすみれの仲間に出会えました!『千葉県植物誌』によれば、千葉県の『アツバスミレ』には3タイプあるそうです。このブログでは『アツバスミレ(基本型)』、『アツバワカシュウスミレ(厚葉若衆菫)型』の2種を紹介しました。そして、もうひとつの『イヌボウスミレ(犬吠菫)型』を今回紹介します。
 
1.名まえの由来
 初めて発見された場所に由来します。千葉県民なら『犬吠』ときたらどこだかわかりますね。
 
2.出会った環境
 海風吹き荒れる海に面した崖でがんばっていました。
 
イヌボウスミレ花.jpg
3.花について
 全体感は『スミレ』、『アツバスミレ』と同じです。側弁には毛がかなり密生しています。そして上の画像をよ〜く見ると、上弁にもうっすら毛が生えていました!
アツバスミレ花比較.jpg
『アツバスミレ』の3つのタイプをそろえてみました。花の感じはどれも同じです。結局毛の生え方で違いがあるようですね。
 
イヌボウスミレ葉.jpg 
4.葉について
 上の画像を見ると、ずいぶん丸っこいですね。下に比較として『アツバスミレ』の葉も再度掲載しました。ちょっと似てますが、『イヌボウスミレ』の方が、さらに丸っこい感じです。そして、葉の鋸歯があまりなく、滑らかです。
アツバスミレ葉.jpg
 
 さて、これで千葉県の『アツバスミレ』のすべてのタイプに出会うことできました。全て今年の冬と春に出会った画像です。『イヌボウスミレ』はこのゴールデンウィークに出会いました。まだつぼみもありましたから、もう少し花が見られるでしょう。一方『アツバスミレ』に出会ったのは3月下旬ですから、一月以上離れています。実は同じゴールデンウィークに『アツバスミレ』も見に行ったのですが、すでに花はなく、実がなっていました。同じ県内でもこんなに違うなんておもしろいですね。早春のすみれとして『アツバスミレ』を挙げましたが、早春だけでなく、春の終わりを締めくくる すみれでもありました。

 『イヌボウスミレ』は私が確認したのは10株にも満たない数です。貴重なのでしょうか。いつまでもがんばってほしいです。
イヌボウスミレ全体2.jpg
posted by ふらり at 07:50| 千葉 | Comment(2) | TrackBack(0) | すみれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

リンク集です。

ブログの「お気に入りリンク」では紹介文を載せられないので、こちらに新たにリンクいただいているページを載せました。ぜひ訪れてみてください。 
 
 備忘簿 onjoさんのページです。
 毎日更新!のブログです。花以外にも鳥や昆虫など内容も多岐に渡っています。onjoさんはこのブログの他にもパソコンで描いた絵!などを紹介するホームページもあり、このブログのリンクから訪ねることができます。
bana.gif 

 motoさんのページです。
 とてもたくさんの季節の花々を紹介されております。旬の花を知りたいときなど、花の検索もとてもわかりやすいお花図鑑!です。花の名まえの由来などもとても参考になります。またブログも掲載されており、充実しています。

t_0011.gif Greenさんのページです。
 千葉県で見られるお花の紹介をされています。大きな画像なのでわかりやすいです。いろいろなテーマを持った画像も多く、花の新しい!見方を紹介しています。 私も同じ千葉県ですが、身近に豊かな自然があることを教えていただきました。
 oto1[1].jpg おととさんのページです。
 花だけでなく、猫ちゃんの画像も!名まえが!
 本埜村の白鳥などスライド形式で見られるので、大きな美しい画像を堪能することができます。ブログも掲載されており、その時々の季節の景色が紹介されています。
 top_SUB_IMAGE.gif

 のんママさんのページです。
 お花だけでなく、旅行の日記や猫!の画像や日記など、ここでは紹介しきれないほど内容盛りだくさんです。ご自身が描かれた水彩画も多く展示されており、見ていると時の経つのを忘れまてしまいそう。
別館にはレシピまであります!

 四季折々の花
 なんでも百花店

 おーばさんのページです。
 植物についてとても詳しい方です。こちらの花の掲示板にはたくさんの方が花の名まえなどを尋ねて投稿しており、おーばさんが的確にそして丁寧にお答えしています。私もわからないことがあったらおーばさんに!と決めていて、何度もお世話になっています。
posted by ふらり at 06:32| 千葉 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | リンク集 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月01日

カヤラン (2) 見上げると天使が舞い降りて

この記事は続きです。最初の記事「こちら」(←クリック)からご覧ください。
 
カヤラン (榧蘭)
ラン科カヤラン属
 
私が出会ったのは‥千葉県 4月 公園、寺社、街中 (樹の上)
カヤラン遠景.jpg
 つづきです。イヌマキの枝を見ていたら、ぶら下がっているのがよくわかる『カヤラン』の花がありました!おもしろいですね〜。ちなみに薄ピンクの花は、イヌマキの後ろに咲いていた八重桜の花が写っています。これで、地上約4mくらいかな。
そこで、もう少しアップ〜。
カヤラン全体吊り.jpg
なんと自分の茎にも根が絡まって、下のほうに降りてきていました。この根は何なんでしょう?『絵でわかる植物の世界』によると、これを「気根」というそうです。空気中の霧などの水分を得ようとしているのでしょうか。がんばっていますね〜。
カヤラン花吊り.jpg
 下から花を写しました。花は真下をむいていました。形はまさしくランですね。丸いつぼみから徐々に開くさまがよくわかります。薄黄色のかわいい花です(*^_^*)。近づいて匂いをかいで見たいのですが、背が低くて(^_^;)。
 寺社の森って昔から守られているので、貴重な植物があることが多いのですが、これもそのひとつなのでしょう。このお寺は由緒正しいお寺でしたよ。このカヤランはいつどこからここに来たのでしょうね。

カヤランおしまい!

posted by ふらり at 00:55| 千葉 ☔| Comment(10) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月30日

カヤラン (1) 見上げると天使が舞い降りて

ふと見上げると、天使が舞い降りてきました。それは楽園へのいざないでした。
 
カヤラン (榧蘭)
ラン科カヤラン属
 
私が出会ったのは‥4月 公園、寺社、街中 (木の上)
カヤラン全体.jpg
1.名まえの由来
 葉が針葉樹のカヤの葉に似ているから。私はカヤの樹を意識して見たことがありませんが、インターネットで検索した画像を見る限り、なんとなくモミの樹の葉に似ていました。
 
2.出会った場所 
 今日なんとも不思議な花に出会いました。お寺の大きなイヌマキの樹を下から見上げると、枝に黄色いものが見えました。イヌマキの花?ではありません。ランの花でした。高さは地上5m以上ある場所でしょうか。もちろん手を伸ばして届きません。私のカメラでは、精一杯ズームしてこの程度の画像でした。
 イヌマキの樹をぐるりと観察すると、面白いことがわかりました。カヤランの花がついている枝は、陽の光が当たりやすい方向に伸びている枝だけで、また手の届く程度の低い枝にはありませんでした。今回掲載している画像は、見上げて上を向いて撮影しています。なので、画像が若干ぶれてしまっています。すみません<(_ _)>。
カヤラン説明.jpg
3.どうやって生きているのでしょう。
 上の画像を見ると、カヤランの花と葉はイヌマキの枝から吊り下がっていました。葉両側についているのでモミの樹じゃかなったカヤの樹の葉に似ていないことはないかな。また、左の枝にはつぼみがついていました。左のつぼみの株、右の花の株からはそれぞれ細い紐のようなものが伸びてイヌマキの枝にからんでいます。これは根でした。根の力で高い樹の上にしがみついているのでした。このように樹の上で暮らしている植物を『着生植物』というそうです。
 さて、樹の上でどのように暮らしているのでしょうね。眺めはいいし、いい暮らしだなあと思いきや、どうもそうではないようです。樹の上には水や養分を含む『土』がありません。どうしましょう。。
 「はい!着生しているイヌマキの枝から養分を吸い取って暮らしています。」
 →「はずれ(_ _。)・・・。それはきのこのような『寄生』ですね。『着生植物』は場所は借りていますが、養分までは横取りしません。自分で何とかしています。」
 「はい!実は根を下の土まで伸ばして、普通に土から水と養分を摂っています。」
 →「はずれ(_ _。)・・・。それはどちらかと言うと『クズ(葛)』のような「つる性植物」ですね。カヤランのような『着生植物』は根を下までは伸ばしません。」
 どうしましょう。。
 正解は、雨や霧、露などで樹の枝を水が伝うときに水分を吸収し、樹の樹皮などが古くなり分解された栄養を取り入れているのでした。結構大変ですね。雨や霧なんて、熱帯雨林のようなジャングルならよくあるかもしれないけど、千葉県では特に冬は乾燥します。よく生きていますね〜。乾燥に耐えるため、水分を蓄えるために葉が厚くなっているそうです。おや、『ツヤスミレ』と同じですね。
カヤラン花のコピー.jpg
 それにしても、カヤランの葉って、偶然にもイヌマキの葉にそっくりですね。花が咲いていなければ、そこにカヤランがあるなんて気づかないだろうなあ。
 次に、『着生植物』ってなんで『着生』したんでしょうね。上で述べた水分や養分の摂取しずらさという欠点を忘れるほどのいいことがあるのでしょうか。ここからは想像です。『着生』の特徴は高い場所ということです。高く登ったのは「陽の光」を求めたからでしょう。植物にとって「陽の光」とても大切です。光合成のエネルギーですものね。木々の生い茂る森林に住む野草にとって、生長のための「陽の光」をどうやって獲得するかは大きな問題で、工夫が必要です。
 たとえば、カタクリやアズマイチゲ、『コセリバオウレン』など、「スプリング エフェメラル(春の妖精)」と呼ばれる野草は、春早く、まだ木々が葉を出す前、陽の光が地面まで届くころに一斉に葉を展開し、花を咲かせます。そして、木々の葉が地面を覆ってしまい陽の光が届かなくなるころには、花どころか葉も落としてお休み状態に入るのです。そこまで徹底していなくても、『スハマソウ』『マキノスミレ』『ヒナスミレ』『キンラン』など春いっせいに花を咲かせる野草は、同じような生き方だと思います。これらの野草は森林といっても、秋に葉を落とす「落葉樹林」の林床に暮らしています。一方、イヌマキのように一年中葉を落とさない「常緑広葉樹林」の場合、春も林床(地面)には陽の光が届かず暗いため、「落葉樹林」でできた作戦が使えません。そこで、陽の光を求めて上へ上へ。他人(樹木)の力を利用して高い場所へとは頭がいいですね。
 ここまで書いていて、ふと思いました。どうやって上に登ったのだろう。つる性植物なら自力でがんばるからわかるのですが、この子達は‥。自分でだめなら、子供かな。。種を飛ばしますか。タンポポみたいに。かな〜り偶然性が必要だけどなあ。しかも飛ばすとなると、種は小さくなるので持参金(栄養)も少ないから、育つのに苦労するね。つる性にしとけばよかったのに。。う〜んどうなんでしょう。ランの仲間の種って見たことないなあ。これで正しいのでしょうか。ご存知の方教えてくださ〜い。
 
長くなったので、つづき(←クリック)はまた明日。っともう明日じゃん!
posted by ふらり at 00:25| 千葉 ☔| Comment(8) | TrackBack(0) | 初夏の花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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